第２７回参院選は２０日、全国で投票が行われ、即日開票される。 　１７日間の選挙戦では、物価高対策や消費税減税の是非、外国人政策などを巡って舌戦が展開され、１９日も各党党首らが全国各地で最後の訴えに臨んだ。 　石破首相（自民党総裁）は東京都内で、「何としても、この国の独立と平和を守り抜く。強い日本を必ず取り戻すのが自民党だ」と強調した。 　公明党の斉藤代表は千葉県船橋市で、選挙戦を「大変厳しい状況だ」と分析し、外交政策などを巡って「やると言ったら、やり切る」と声を張り上げた。 　立憲民主党の野田代表は福島市で、「復興を加速させる役割を果たしたい。福島で勝てれば与党の（参院での）過半数割れが実現できる」と支持を呼びかけた。 　日本維新の会の吉村代表は大阪市で、「無責任な、先送りする政治はやりたくない。社会保険料を下げようと本気で訴えている」と主張した。 　共産党の田村委員長は都内で、「自民、公明両党を少数に追い込んで新しい政治へと向かう。消費税減税を実現していこう」と語りかけた。 　国民民主党の玉木代表も都内の駅前で、「現役世代を支えることで全ての世代を支える。本物の改革をやりたい」とアピールした。 　れいわ新選組の山本代表は「経済を復活させる。その一丁目一番地の消費税の廃止をやらせてほしい」と都内の駅前で呼びかけた。 　参政党の神谷代表は都内で、「日本を強くて豊かで優しい国にしたい。反対する人は日本人ならいないはずだ」と力を込めた。 　社民党の福島党首、日本保守党の百田代表もそれぞれ都内で最後の訴えを行った。 　参院選は改選定数１２４（選挙区選７４、比例選５０）に加え、東京選挙区の非改選の欠員１の補充を合わせた１２５議席を争う。選挙区選は３５０人、比例選には１７２人の計５２２人が立候補した。２０日の投票時間は原則、午前７時から午後８時まで。全国４万４７５８の投票所で行われる。