「洗車機NG」のクルマが存在!? なぜ「使ったらアウト」なの? 最悪「部品がポロリ」「車内が水浸し」になることも!? 手頃な「機械式洗車機」の知られざる注意点とは

大きなクルマ、ルーフボックスを乗せたクルマなどは洗車機NGであることも  多くのガソリンスタンドの敷地に設置されている機械式の洗車機。蒸し暑いこの時期でも、ボタン操作だけであとは機械任せで愛車を洗車してくれます。  なんだかんだで便利な機械式洗車ですが、洗車機の使用がNGというクルマも存在します。 画像はイメージです 【画像】「ええぇぇ!」 これが「洗車機NGのクルマ」です! 画像を見る(28枚)  今年の春先、とある国道沿いを走行中、いつも利用するガソリンスタンドの前を通りかかったときのことです。  この日は給油する予定がなかったのでそのまま素通りしたのですが、機械式の洗車機のところに長い列ができていました。  もう数ヶ月前のことですが、黄砂と花粉という、人にもクルマにも辛い2段階攻撃をくらったことが何度かありました。  本当は休みの日にゆっくり洗車したいけれど時間がない、手っ取り早く黄砂と花粉を落としたいということで、普段利用しない人たちがやってきて、洗車待ち渋滞が起きていたのです。  とかく便利な機械式の洗車機ですが、古くからある「門型洗車機」と、大型店舗や新しくオープンした店舗にある「ドライブスルー型洗車機」の2種類が存在します。  いずれもクルマを停止させ、機械が前後に動いて洗車してくれるものですが、洗車できない仕様のクルマも少なからず存在します。  これにもっとも当てはまるのがボディサイズです。  一般的な洗車機の規格は、ボディサイズが全長が5.2m以内、車幅が2.3m以内、高さは2.3m以内のクルマが上限とされていることが多く、このいずれかに該当してしまうと機械式の洗車機を利用することができません。  また、この規格に収まっていたとしても、洗車機のモデルによっては「車種ご指名でNG」とされてしまうことがあります。  機械式の洗車機でNGとされることが多いのは、トヨタ「センチュリー」や「ハイエース(スーパーロングなど)」、「ランドクルーザー」など。見るからに大柄なクルマばかりです。  また、ガソリンスタンドによってはメルセデス・ベンツ「Sクラス」や「Gクラス」、ポルシェの各モデル、最近ではテスラなど、輸入車の使用をNGにしているところもあるので、利用する前に確認するようにしてください(手洗い洗車で済ませてしまうオーナーも多そうですが)。  さらに、一部の高級車で採用されている「マット塗装」のクルマも、塗装面を傷めたり、ブラシの材質によってはマット仕上げを削ってしまう可能性もあるので使用はNGです。  そのほか、屋根の部分にルーフボックスを装着していることで全高が上がってしまったり、複雑な形状のエアロパーツやGTウイングを装着しているクルマも要注意です。  自己責任で洗車した場合、クルマが壊れるだけであればいいのですが(もちろんオーナーからすれば災難ではありますが)、店舗にとって大事な稼ぎ手である洗車機を破損してしまった場合、弁償や修理代の示談交渉といった事態になることもあるので注意が必要です。  現地で使用NGと明記しているケースは少ないと思われますが、旧車およびネオクラシックカーといった、年代モノのクルマも機械式の洗車機の使用は自粛した方がいいでしょう。  ブラシが当たっただけで塗装を傷めたり、樹脂部が破損する恐れがあるためです。  特に、旧車のオープンカーは幌の部分から水が車内に侵入してくる可能性があるため、ぜったいに避けたほうがよいでしょう。 「俺(私)のクルマは雨漏りなんてしたことない」というオーナーも、かなりの水圧で洗車する機械式では思わぬところから水が浸入してくる可能性があるので油断は禁物です。  また、古いクルマではありませんが、ホンダ「オデッセイ」(現行型・2020年モデル)のスライドドアが「洗車中に勝手に開く恐れがあるので注意してください」といった内容の注意喚起を促した事例があります。  この原因は、「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」という、ドアノブに触れることなく、流れる光に手をかざすことでパワースライドドアの開閉が可能となる装備です。  この機構が誤作動して、洗車機のブラシに反応することでスライドドアが開閉してしまい、車内が水浸しになったという事例が報告されています。  そのほか、リアバンパー下に足を出し入れしてトランクが電動でオープンするタイプの便利機能や、スマートキーのオートロック/アンロック機能も、ブラシを誤検知してトランクやドアミラーが開いてしまうこともあるので注意が必要です。 ※ ※ ※  機械式洗車機は不特定多数のクルマを洗うことになります。  それだけに「これくらいなら大丈夫」が、大切な愛車を傷つけたり、機械を壊してしまうこともあります。  NGとされるルールを守って正しく利用したいものです。

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