男性がクマに襲われ亡くなった北海道福島町で、クマ1頭が駆除されました。その直前には、住宅街を歩くクマの姿が目撃されていました。 　　　◇ 18日午前3時ごろの住宅街。取材班が向かった先には、ライトを照らして住宅の奥を確認するハンターの姿が。 ハンター 「いた、いた」 暗闇の中、ハンターがクマを発見。そして…。 記者 「今、大きな銃声が鳴り響きました」 2分後にも。 記者 「今、2発目の銃声が鳴り響きました」 ハンター 「OK、いいよ」 記者 「ハンターから、いいよという声も聞こえます」 その後、運び出されたのは体長2メートルほどのクマ。口が大きく開き、鋭い歯が確認できます。 福島町によると、駆除されたのは体重218キロのオスで年齢は8歳〜9歳だといいます。男性が数人がかりで持ち上げ、トラックに積まれました。 北海道福島町では今月、相次いでクマの目撃情報が。 記者 「こちらの住宅の敷地内、そしてすぐそばの道路には、男性がひきずられたとみられる跡がはっきりと残っています」 今月12日には新聞配達員の佐藤研樹さん（52）がクマに襲われ死亡。道内初のヒグマ警報が出される事態になっていました。 その後も、たびたび痕跡が確認され… 記者 「スーパーのゴミ置き場です。扉が大きく壊れています。クマが体当たりしたとみられています」 中にあった生ゴミが荒らされていたといいます。 別の場所では、クマの爪痕も。 北海道立総合研究機構によると、福島町では少なくとも2頭のクマが出没しているといいます。 そして今回、1頭のクマが駆除されたのです。 実はこの1時間半前、駆除現場からほど近い場所でゆっくりと歩くクマが目撃されていました。駆除されたクマとみられています。 未明に住宅街に響いた2発の銃声。 警察によると、現場は普段、発砲が許可されていない住宅街でしたが、警察官職務執行法を根拠に発砲を命令したということです。 クマの駆除に町民は…。 近所の住民 「人を襲ったクマだったらなお安心なんでしょうけど、ちょっとまだ安心できませんよね」 そして、新たな事実が…。 今月12日に新聞配達員の男性が襲われた現場付近で採取した体毛と、4年前に福島町で77歳の女性を襲い死亡させたクマのDNAが一致したことがわかりました。 北海道の研究機構は駆除されたクマのDNA解析を進めていて、人を襲ったクマと同一個体かどうか、引き続き調べています。 ※7月19日（土）午前0時5分（金曜深夜）放送『news zero』より