39年前に起きた福井女子中学生殺人事件の再審・やり直しの裁判で、名古屋高裁金沢支部は殺人の罪で服役した前川彰司さんに、再審無罪を言い渡しました。 この事件は、1986年に福井市で中学3年の女子生徒が殺害されたもので、殺人の罪で服役した前川彰司さんが再審・裁判のやり直しを求めていたものです。 裁判所は去年10月、「事件当日、血の付いた前川さんを見た」という複数の関係者証言を否定し、再審開始を決定していました。 18日の判決公判で、名古屋高裁金沢支部の増田啓祐裁判長は「うその供述に沿う関係者供述が形成された合理的疑いが払拭出来ない」などとして、検察側の控訴を棄却し、前川さんに再審無罪を言い渡しました。 前川彰司さん 「ちょっと本当、心からっぽというか、感極まっている状態。最後になるが、本当にありがとうございました」 この判決を受けて名古屋高検は「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、対応を検討したい」とコメントしています。
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