7月20日投開票の参議院選挙。 与野党それぞれ論戦が熱を帯びています。 北海道選挙区に立候補した12人の選挙戦を2回に分けてお届けします。 参議院選挙が公示されて最初の週末、函館に現れたのはー (小泉農水相)「函館の皆さん、朝まだ9時台にも関わらず本当にありがとうございます」 抜群の人気を誇る小泉農林水産相です。 公示前には菅元首相の姿もー (菅元首相)「北海道に取り組むために、岩本さんにいっそう働いてもらおうじゃないでしょうか」 有名議員が続々と応援に入った背景には危機感がありました。 (岩本剛人候補)「選挙は強くないので、重点候補に今回もしていただきましたけど」 自民党の現職・岩本剛人さんは、給付による物価高騰対策や食料安全保障の充実を訴えています。 (岩本剛人候補)「消費税というのは各町の行政にも関わってくる大きな財源です。ですから単純に消費税をやめるやめない、そんな単純な議論ではありません。我々は消費税よりかはまずは物価高騰対策をしっかりして、農業を前にすすめていく」 6年前の参院選ではおよそ45万票を獲得し、3番手で当選。 党は前回に引き続き、岩本さんに支援を集中させて2議席獲得を目指しています。 (岩本剛人候補)「国政を安定、政治を安定させるために必要な議席だということでお越しいただいていると思いますので、それは逆に自分も責任をもって今回の議席をなんとか死守したい」 (事務所開き)「勝部賢志、団結して勝つべ!勝つべ!勝つべ!」 願いを込めた「勝つべ」コールで選挙運動を本格化させた、立憲民主党の勝部賢志さん。 2期目を目指し、精力的に各地を駆け回る選挙戦を展開しています。 (勝部賢志候補)「対策はしたんですけど、やっぱり焼けちゃいましたね。どうしても左手を出すので」 左腕を真っ黒にして支持を訴えます。 (勝部賢志候補)「まず1つは食料品の消費税を0%にする。そして2つ目はガソリンの暫定税率を廃止して25円を引き下げる」 主張の柱は消費税率の引き下げやガソリン減税です。 (勝部賢志候補)「参議院でも逆転をさせてください。参議院でも逆転をする、“逆転の夏”の選挙にしていただきたい」 今回の参院選を政権交代のステップと位置付ける立憲民主党。 野田代表も応援に駆けつけ、議席確保を強く訴えました。 (野田佳彦代表)「これからも勝部賢志が北海道には必要だと思います。確信を持って応援をしていただきますように」 小学校の教員として19年間勤務した勝部さん。 教育への思いはいまも強いといいます。 (勝部賢志候補)「持てる能力を存分に発揮できるような教育環境を整備することが、どこの地域に行ってもそう思いながら訴えている」 7月15日午後2時ごろ。 れいわ新選組の山本代表が札幌に入り後押ししたのは、元旭川市議・野村パターソン和孝さんです。 (山本太郎代表)「皆さんの声をしっかりと聞いて、北海道の農政をしっかりと守っていく。野村パターソン和孝、どうかあなたのお力で1議席」 今回の選挙でスローガンに掲げるのは「消費税の廃止」。 これまで空き家や空き店舗の活用事業などにも力を入れてきました。 その実績から、地方の実情や課題を探るため活動は全道各地に広がっています。 (野村パターソン和孝候補)「北海道民のただでさえ高い光熱費、ただでさえ高い食料費に対峙できない、だから10万円の給付金と消費税の廃止をやっていかなければいけない!」 (野村パターソン和孝候補)「れいわ新選組、野村パターソン和孝です」 SNSでの発信で支持を広げています。 (野村パターソン和孝候補)「北海道全体を気にかけていることをアピールしてきた。北海道民の生活を底上げするための経済対策、これを中心に訴えている」 (オカダ美輪子候補)「こんにちはー」 街宣活動の合間に行きつけの居酒屋に立ち寄った、日本維新の会の新人・オカダ美輪子さん。 好物だという山菜を食べて英気を養います。 (オカダ美輪子候補)「全然違う!もうニンニクですねこれ」 日系ブラジル人の夫と2人の娘を育てるオカダさん。 毎日の電話やメッセージを欠かしません。 (オカダ美輪子候補)「『せんきょおわったら、いっしょにぽかぽかおんせんいこ』とかですね」 札幌出身で、普段は外国人材の就労支援を行う会社を経営しています。 (オカダ美輪子候補)「最終の仕事が8月31日だったよね?」 (ベトナムからの就労者)「オカダさん頑張ってください。絶対できます」 (吉村洋文代表)「こんにちは。オカダさんをよろしくお願いします」 吉村代表が応援に駆け付ける中、社会保険料を引き下げる政策を訴えます。 (オカダ美輪子候補)「いま社会保険料改革に着手しないと手遅れになります。人口も減っている、経済が破綻するかもしれない危機の中で、だからいまやりましょうと言っています」 (小野寺秀候補)「音が聞こえているのかどうか。聞こえている?」 千歳駅前で街頭演説の準備をしていたのは、日本保守党から立候補した小野寺秀さんです。 道議会議員を12年務めた小野寺さん。 毎回欠かさないのがー (小野寺秀候補)「こういう地味な選挙活動をやっています。もう自分ですべてやると。人がいない時には運転手もやります」 SNSでの生配信です。 視聴者は瞬く間に増えています。 小野寺さんのSNSフォロワー数は候補者の中でもダントツに多く、Xでおよそ19万人。 Youtubeでおよそ4万人もいます。 発信力を武器に訴えるのは、自然を守り安価な電力を供給するための再生可能エネルギーの廃止です。 (小野寺秀候補)「高すぎる電気代はなぜきているかというと、再エネ賦課金という料金が電気代に乗っているから。いまどんどん自然再生エネルギーが出来ていますので、ブレーキも必要だと思うので、我々がそのブレーキを踏みたいと思っています」 (後藤朋子候補)「NHKをぶっこわす」 NHK党からは後藤朋子さんが立候補しました。 (後藤朋子候補)「NHK党が2%の得票率を得なければ、国政政党に復帰ができません」 党の存続を目標に掲げ、有権者に支持を訴えます。 兵庫県尼崎市在住で経理事務のパートをしながら選挙戦に臨む後藤さん。 NHKの受信料を廃止し「NHKから国民を守る」と主張しました。 (後藤朋子候補)「将来的にスクランブル放送によってNHKの受信料を無料にすることを掲げています」 7月20日に迫る参議院選挙。 改選3議席の北海道選挙区には、ご覧の12人が立候補しています。 それぞれの候補の政策を見極め、誰に一票を投じるか、私たち有権者にも決断の時が迫っています。