バレーボールの世界のTOP18チームが集うネーションズリーグの予選ラウンド第3週、日本大会が16日に開幕。前回大会で銀メダルの日本代表(世界ランク5位)はアルゼンチン(同8位)に3ー2(23ー25、23ー25、25ー21、25ー23、15ー13)で勝利。2セット連取された日本はそこから3セット奪い返し逆転勝ちした。日本は今大会通算7勝3敗とし、ファイナルラウンド進出へ前進した。 【一覧】バレーボール2025年度日本代表選手&『ネーションズリーグ』日程 スタメンは主将の石川祐希(29)、セッターに大宅真樹(30)、小野寺太志(29)、宮浦健人(26)、佐藤駿一郎(25)、郄橋藍(23)、リベロには山本智大(30)が名を連ねた。 第1セット、リベロの山本の好レシーブから石川が落とし込み得点、宮浦がスパイクを決めるなど5連続ポイントでペースを掴んだ日本。しかしアルゼンチンの強打に失点を許し中盤以降追う展開に。日本は終盤、郄橋の連続得点で食らいつくも及ばず。23ー25の僅差でこのセットを落とした。 第2セットは小野寺のスパイクや石川のバックアタックで10−7と序盤にリードを奪った。流れを掴みかけた日本だが、セリエA・ミラノとペルージャで石川とチームメイトのロセル(27)に得点を決められるなど接戦にもつれ込み、終盤ポイントを取り切れず。第2セットも23ー25で落とし2セット連取された。 2021年の東京オリンピック™以降、4年間負けていなかったアルゼンチンに追い詰められた日本。第3セットは佐藤の好レシーブから宮浦が得点、佐藤がサービスエースで14ー10と主導権を握った。勢いに乗った日本は先に20点に到達すると最後は相手のサーブミスで25点目を奪い、1セット取り返した。 第4セット、両チーム1点を取り合う拮抗した展開も、郄橋のバックセンター、小川の好レシーブから石川がブロックアウトを取るなど得点を重ねた日本。19ー20の1点差で登場した現役大学生の甲斐優斗(21)がサービスエースを決め試合の空気を変えると郄橋にもサービスエース。セットポイントを迎えた日本は25点目を宮浦が締めセットカウント2ー2とした。 15点先取の最終セット。今大会、石川が不在の間キャプテンを務めた富田将馬(28)が序盤から2連続得点を挙げ日本に勢いをつけた。それに続き宮浦も強打で攻めリードを奪った。そのまま終盤までリードを守り切った日本は大会通算7勝目を挙げた。 試合後、キャプテンの石川は「途中から入ったメンバーが活躍してくれたので、アルゼンチンも非常に良いプレーしてましたけど、何とか勝利できて嬉しいです」と試合を振り返り、次戦のブラジル戦に向けては「明日は難しい試合になると思いますけど、しっかりと勝ってまたアメリカ戦に繋げたいと思います」と意気込みを語った。 郄橋は「しんどい試合だったんですけど、本当に出たメンバーもそうですし、チーム全員で勝ち取った1点なので、1勝なので本当にチーム的にも非常に良くなってますし、この勝ちっていうのは本当に皆さんのたくさんの応援のおかげだと思ってます」と力強く話した。 次戦は18日19時20分から世界ランク4位のブラジルと対戦する。 ※世界ランキングは試合前時点 【日本の得点(上位)】 宮浦 23得点 郄橋 16得点 石川 13得点 【ネーションズリーグ スケジュール】※日本時間 ■予選ラウンド第1週:中国 6月11日(水)〇3ー0 中国 6月12日(木)●1ー3 ポーランド 6月13日(金)〇3ー0 セルビア 6月15日(日)〇3ー0 オランダ ■予選ラウンド第2週:ブルガリア 6月26日(木)●0−3 ブルガリア 6月26日(木)〇3ー2 フランス 6月27日(金)●2ー3 ウクライナ 6月29日(土)〇3ー0 スロベニア ■予選ラウンド第3週:日本・千葉 7月16日(水)〇3ー1 ドイツ 7月17日(木)〇3ー2 アルゼンチン 7月18日(金)vs ブラジル 7月20日(日)vs アメリカ ■ファイナルラウンド:中国 7月30日〜8月3日