【小倉記念】ハピ軽快 過去1年で最速!ラスト2F24秒7「思っていた以上に動けていた」

 機は熟した。サマー2000シリーズ第3戦「第61回小倉記念」の最終追いが16日、栗東トレセンで行われた。キズナ産駒の芝&ダート二刀流ハピは坂路単走でしっかり負荷をかけられ、ダイナミックな動きを披露。2カ月ぶりの実戦でもキッチリ仕上がった。久々の芝起用だった前走の新潟大賞典が10番人気3着と好走。芝続戦で重賞初制覇を狙う。「第57回函館2歳S」はセレクトセールでも大人気だったキタサンブラック産駒が注目される。ブラックチャリスは浜中を背に函館Wコース併せ馬で絶妙なサジ加減。新馬戦を2歳コースレコードで制した快速馬が堂々と主役を務める。  黒鹿毛の馬体が光り輝く。芝&ダートの双方で活躍する実力馬ハピは力強い脚さばきで坂路を駆け上がった。折り合い重視で進めた序盤はしっかり我慢が利いた中にも、適度な気合乗り。ラスト2Fに差しかかったところで乗り役が軽く促すと瞬時にギアを切り替えた。全く体にブレがない奇麗なフォームで真っすぐに登坂し、4F52秒5〜1F12秒2をマーク。ラスト2F24秒7は過去1年で最速だから夏負けの兆候は感じられない。八木助手は「1週前追い(CWコース6F81秒1〜1F11秒3)で坂井ジョッキーにビシッとやってもらったので今週は様子を見ながら。それでも思っていた以上にしっかり動けていた。いつも通りの調教を積めています」と順調さをアピールした。  デビュー戦からダートを使われ、22年チャンピオンズC3着など実績を残した。同年の秋から5戦連続で手綱を取った横山典に“芝でもいける”と感触を伝えられたことを踏まえ、昨年4月大阪—ハンブルクCで初芝へ。中団の内から突き抜けるような手応えで伸びてきた直線は残り200メートルで窮屈な場面があり、不完全燃焼の9着。結果こそ振るわなかったが芝適性を感じ取れる一戦だった。  続く天皇賞・春は競走中止。その後はダートに戻って善戦を続け、今年初戦だった前走の新潟大賞典で再び芝挑戦。10番人気の伏兵ながら末勝負に徹する形で3着まで差し込んだ。「(やや重で)軟らかい馬場がいい方に出てくれた。いろいろかみ合った」と振り返った上で「以前はやんちゃなところもあったけど落ち着きが出た。全体的にしっかりしてきた感じです」と成長を伝える。  厩舎ゆかりの血統。半弟アウトレンジは5月24日の平安SでJRA重賞初制覇を飾った。「兄のハピには弟が先に重賞を勝ったぞ、と言いました。ここで兄の意地を見せてほしい」と力が入る。前走のようなタフな馬場でこそ持ち味を生かせるパワー型。開催を重ね、上がりを要する最終週の小倉で悲願のタイトル獲得を目指す。

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