全国高校野球地方大会は１６日、今春の選抜大会で準優勝した智弁和歌山（和歌山）が３回戦に進出。 西日本短大付（福岡）や早稲田実（西東京）も勝ち上がった。大社（島根）は浜田に競り勝って８強入り。佐賀大会は昨夏代表の有田工が準決勝へ進んだ。 早稲田実１０—１玉川学園（７回コールド） ２年連続３１度目の夏の甲子園を目指す早稲田実。今夏初得点を挙げたのは、春までは投手を主戦場としてきた２年生の４番田中だ。 野手として公式戦初の先発出場となり、「良い打者がいっぱいいる。つなぐ打撃を意識した」。一回一死二、三塁で右打席に立ち、甘く入った変化球を「強く、低い打球を打とう」と振り抜き、左前への２点打とした。五回には２番手として登板。１点を失ったが、その裏に内野安打を放って得点につなげるなど初戦突破に貢献した。 チームの軸は、２季連続甲子園で好投したエースで主砲の中村主将だ。中村の打撃面の負担を軽くするため、和泉監督は選抜大会では１試合に救援で登板しただけの田中を４番に起用。田中は高校入学後に磨いてきたという変化球への対応力で期待に応えた。数々のスターを輩出してきた伝統校に楽しみな存在が現れた。（岡花拓也）
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