【参院選】終盤の情勢分析 与党は序盤より悪化 国民民主・参政は勢い維持

NNNは参議院選挙の終盤の情勢を分析しました。自民党と公明党の与党は序盤より情勢が悪化し、非改選議席を合わせて参議院全体の過半数を維持するのは厳しい情勢になったことが分かりました。国民民主党や参政党は勢いがおとろえず、大幅に議席を増やす情勢です。この情勢調査について、日本テレビ政治部の竹内真デスクが詳しく解説します。     ◇ 今回の参議院選挙は選挙区75、比例代表50の125議席で争われます。その選挙区で注目したいのが定数1、1人しか当選しない「1人区」です。 都市部に比べ人口が少ない地方を中心に全国で32選挙区あります。75議席のうち40パーセント以上を占めていて、与野党の勝ち負けがハッキリするため、情勢に非常に大きく影響するわけなのです。 たとえば、自民党が大勝した前回、2022年の参院選では、1人区で28勝4敗、24も勝ち越しました。 自民党が大敗した2007年は、1人区で6勝23敗と17も負け越し、当時の安倍首相が辞任することにつながりました。 今回、序盤では自民・与党系が10選挙区で優勢、野党系が12、接戦が10という情勢でした。ところが、終盤では、自民党が優勢だった選挙区のうち、岐阜、岡山、佐賀は野党に追いつかれて接戦になってしまいました。 さらに接戦だった10選挙区でも、なんと8つも野党系がリードする結果になりました。 これをまとめてみますと、自民・与党系が優勢の選挙区は10から7に減った一方で、野党系が優勢の選挙区は12から20に増えてしまいました。 すでに13負け越しそうななか、接戦の選挙区も5あり、ここで取りこぼせばさらに負け越しが増える可能性があります。そうなると、2007年の負け越し17に近づいていきそうな厳しい状況にあります。 ——ほかの選挙区で注目のポイントは 多くの政党が候補者を立てて争う首都・東京に注目してみます。 東京選挙区は本来、定数6ですが、今回は欠員を補充するので7人当選します。 序盤の情勢分析では、自民党の鈴木大地氏が安定した戦いをし、これに公明党の川村雄大氏、参政党のさや氏が続いていました。 終盤では、自民・鈴木氏、参政・さや氏、公明・川村氏に国民民主党の牛田茉友氏が割って入っくるような情勢になりました。そして、この4人が先頭集団として一歩リードしているという情勢です。 そして残り3議席をめぐり、立憲民主党の塩村あやか氏、共産党の吉良佳子氏、自民の武見敬三氏、立憲の奥村政佳氏、国民民主党の奥村祥大氏、日本維新の会の音喜多駿氏、れいわ新選組の山本譲司氏、日本保守党の小坂英二氏が激しく競り合っています。 そのほかに20人が立候補し、当選を目指してラストスパートをかけています。 ただ、東京選挙区での調査では28パーセントの人が投票先を明らかにしておらず、投票日にむけて情勢が変わる可能性もあります。

もっと
Recommendations

政府も危機感…外国勢力が参院選に介入? “不審な拡散”か…「公約を守らない」首相の誤情報も 目的は?【それって本当?】

20日投開票の参議院選挙で、政府は「外国勢力が介入している可能性が…

三原じゅん子氏の投稿が波紋 「中抜きは否定しないのね」の声も

7月16日、こども家庭庁の三原じゅん子大臣(60)が自身の公式Xを更新…

【参院選】金メダリスト、元アナウンサーも──32人が争う「最激戦区」の首都決戦 与党に逆風…“先頭集団”の顔ぶれは? 

参議院選挙の投開票が20日に迫ります。全国最多の32人が7議席を争う東…

愛子さま、陛下が見抜いていた素質 ユーモアセンス光るエピソード3選

「強いて申し上げるなら、どこでも寝られるところでしょうか」【写真…

石破茂首相の「助けて」「国が滅びる」発言に国民は「諦めモード」突入

いよいよ終盤に差し掛かった参議院選挙。国民民主党や参政党の躍進…

外国からの選挙介入「日本も対象」、SNSで政府に批判的な大量投稿や日米分断あおる内容確認…政府警戒

青木一彦官房副長官は16日の記者会見で、SNSを使った偽情報の…

[深層NEWS]参院選後の野党連携、れいわ高井幹事長「消費税廃止は一致でき目玉に」

国民民主党の浅野哲選挙対策委員長代行と共産党の山添政策委員長、…

石破首相、能登半島地震の被災地の富山・氷見視察…鶴保氏の問題発言受け寄り添う姿勢アピール

石破首相は16日、能登半島地震で液状化被害などが大きかった富山…

【解説】与党の過半数「厳しい情勢」参院選の終盤情勢を分析

参議院選挙の終盤の情勢分析をお伝えします。自民党は苦戦する選挙区…

【参院選】終盤の情勢分析 与党は序盤より悪化 国民民主・参政は勢い維持

NNNは参議院選挙の終盤の情勢を分析しました。自民党と公明党の与党は…

loading...