20日に投票と開票が行われる参議院議員選挙。初めて投票に行く人からは「投票ってどうすれば良いかわからない」「失敗しないか不安」といった声もあります。 まだ間に合います!「参院選のこと」あれこれ <目次> ▼第1回【そもそも参議院って? 議員はどう決めるの? 比例代表って?】 ▼第2回【比例復活がない? 忙しい人は期日前! 投票所って緊張する!?】 ▼第3回【投票所で…写真や動画を撮るのは? ボールペンを持ち込むのは? 誰かに相談してもいい?】 ▼第4回【選挙当日のSNSに注意! 当確ってどう出すの? 票の書き換えはできる?】 SNSや動画共有サイトでの活動はどこまでできるの? 選挙期間中にSNSのほか、YouTubeなどの動画共有サイトで他の人に政党や候補者の政策などを伝えることや、候補者や政党の呼びかけをSNSでリポストすることなどはできますが、投票日当日はリポストも含めてできません。 一方で18歳未満は、選挙期間内であっても書き込みや配信、リポストなどはできません。 午後8時の投票時間が終わった直後に「当選確実」が出るのはなぜ? 報道機関は結果を早く知らせるために、投票日当日、投票所の前などで、投票を終えた有権者に聞く「出口調査」や情勢取材などを行っています。 そうして集めたデータなどから、「他の候補との票差が大きく開いて当選する可能性が高い」と判断した場合に、報道機関が独自に「当選確実」を出します。 出口調査は統計学などに基づいて調査する場所を決めていて、全ての場所で行う訳ではありません。 また集めるデータに偏りが生じないために、開票所から出てきた人について一定の間隔を置いて声をかけています。 出口調査では、投票した候補者名などの他に、「重視した政策」や「普段の支持政党」などを聞く場合があります。 これは選挙管理委員会が発表する投票結果だけでは見えてこない「有権者の動き」を伝えることもつながり、「有権者が最も重視していたのは物価高対策だった」「A候補が無党派層の約6割から支持を得たことが当選につながった」などの分析が可能になります。 調査に答えることは「義務」ではありませんが、正確な報道につなげて、みなさんの声を政治に届けるために、声をかけた際には答えてもらえれば、報道機関としてうれしいです。 また最近は、出口調査の代わりや、出口調査に加える形で、ネットや携帯電話を使って調査をすることもあります。 ただ、その場合も報道機関が有権者個人を判断できる情報を集めることはなく、金品などを要求することもありません。 一方で午後8時過ぎに「当選確実」が出ない選挙区は接戦であったり、逆転の可能性があったりするケースです。 その場合は、開票所で開票が進むに連れて、候補者の間で得票に差がつき始めたり、選挙管理委員会が発表した開票結果などに基づいて、報道機関が「当選確実」を出したり、「当選」を伝えたりします。 開票所で開票作業を担当する人が票を書き換えたり、差し替えたりすることってできるの? 投票箱と同じように、開票所も厳重に管理されているため、票の差し替えをすることなどはまず不可能です。 開票所は一般に公開していて、誰でも訪れて周囲から見ることができることに加え、候補者が選んだ立会人も立ち会うことができます。 自分が投じた1票を含めて、選挙で投じられた票が開票所でどのように扱われるのかを見に行くのも良いかもしれません。 <関連記事> ▼第1回【そもそも参議院って? 議員はどう決めるの? 比例代表って?】 ▼第2回【比例復活がない? 忙しい人は期日前! 投票所って緊張する!?】 ▼第3回【投票所で…写真や動画を撮るのは? ボールペンを持ち込むのは? 誰かに相談してもいい?】 ▼第4回【選挙当日のSNSに注意! 当確ってどう出すの? 票の書き換えはできる?】