【アトランタ（米ジョージア州）＝帯津智昭、平沢祐】米大リーグのオールスター戦が１５日、アトランタで行われ、ナ・リーグの１番指名打者で先発したドジャースの大谷は２打数１安打だった。 ５年連続５度目の出場で、一回の第１打席に中前打を放ち、先制点につなげた。二回の第２打席は一ゴロで、五回に代打を送られて退いた。 和やかな雰囲気の中、しっかり仕事 一回を投げ終えたナ・リーグの先発スキーンズ（パイレーツ）から、大谷は背中をぽんぽんとたたかれた。レギュラーシーズンとは違う、和やかな雰囲気の中で、５年連続となったオールスター戦の初打席に向かった。 昨季サイ・ヤング賞（最優秀投手賞）を受賞した左腕スクバル（タイガース）に対し、「三振かホームランくらいの感じで、自分の中ではそのぐらいの気持ちでいった」。速球を２球連続でファウルにして追い込まれたが、ボールを挟んで４球目、外角低めのスライダーを腕を伸ばして拾い、中前に運んだ。二塁に進んだ後、３番マルテ（ダイヤモンドバックス）の二塁打で先制のホームを踏んだ。 二回の第２打席は一ゴロに倒れ、オールスターで２年連続の本塁打はならなかった。それでも、シーズンと同じように塁に出て得点を挙げ、千両役者ぶりをしっかりと見せつけた。（帯津智昭） ２年目スキーンズ、剛速球で３人斬り ２年連続でナ・リーグの先発を務めたスキーンズが、圧巻の投球で１回を封じた。立ち上がりから１００マイル（約１６１キロ）ほどの剛速球を連発し、２者連続で空振り三振を奪うと、３番ジャッジ（ヤンキース）は真っすぐで二ゴロに仕留めた。昨季１１勝を挙げた新人王は今季も４勝８敗ながら防御率２・０１と安定し、すでにメジャーを代表する右腕だ。「（対戦するのが）３人だけで済むことを願っている」と臨んだマウンドで、実力を示した。
