米大リーグのオールスター戦が１５日（日本時間１６日午前）に始まり、今月２日のホワイトソックス戦で通算３０００奪三振を達成したドジャースのクレイトン・カーショー（３７）が２番手で登板し、打者２人を抑えた。 “レジェンド左腕”は、その功績をたたえられ、コミッショナーの決定による“特別枠”で選出されていた。 試合開始時からブルペンに入り、調整していたカーショーは二回にマウンドへ。胸元には球宴ならではの演出と思われるピンマイクが仕込まれていた。 先頭打者は、今季前半戦では本塁打と打点でリーグ２冠の４番ローリー（マリナーズ）。初球、レフトにラインドライブがかかった鋭いライナーが飛んだが、タッカー（カブス）がスライディングで好捕。続く５番ゲレロ（ブルージェイズ）をスライダーで見逃し三振に仕留めたところで、ベンチからロバーツ監督がマウンドへ。笑顔でボールを渡して、打者２人で喝采の中、降板となった。 ２年ぶり１１度目の球宴メンバーに選ばれたカーショーは２００６年の入団以来ドジャース一筋の大ベテランで、通算２１６勝９５敗。サイヤング賞に３度（１１、１３、１４年）輝き、１４年には投手で４６年ぶりとなるナ・リーグＭＶＰも受賞している。 昨年１１月に左膝と左足親指の手術を受けた影響もあり出遅れたが、５月中旬に先発ローテーションに復帰し、今季は１０試合の登板で４勝１敗、防御率３・３８の結果を残している。 カーショーの３０００奪三振は大リーグ史上２０人目で、左投手では４人目。大リーグ公式サイトによると、そのキャリア全てを１球団で過ごしながらの達成は３人目という快挙となった。歴代最多奪三振はノーラン・ライアンの５７１４個で、上位にはランディ・ジョンソン（４８７５個）、ロジャー・クレメンス（４６７２個）らそうそうたる大投手が並んでいる。日本人選手の最多はダルビッシュ有（パドレス）の２０１４個だ。（デジタル編集部）
