米大リーグのオールスター戦が１５日（日本時間１６日）にジョージア州アトランタで行われている。 一回のナ・リーグの攻撃、５番マチャド（パドレス）の打席でア・リーグ先発のスクバル（タイガース）がカウント２ストライクから投げた低めへの３球目。球審の「ボール」判定が、ストライクに変わって、マチャドは見逃し三振となった。 球宴で初めて導入された、ストライクとボールの判定を機械に委ねる「ロボット審判」だ。 ロボット審判は、高性能カメラを用いて球の軌道を計測し、ストライク・ボールを自動で判定する「オートメイテッド・ボール・ストライク」（ＡＢＳ）システムだ。各チーム２度のチャレンジが可能で、行使できるのは投手と捕手、打者に限られ、ベンチの監督は行使できない。プレーごとの判定は通常通りに審判が行い、チームが確認を要求する「チャレンジ」の際にＡＢＳを利用する。 帽子やヘルメットをたたくことで、判定を要求でき、成功すればチャレンジ権は減らずに、権利を維持する。マチャドの打席では捕手のローリー（マリナーズ）がヘルメットを触って判定を要求した。 「ロボット審判」のオールスターでの導入は９日に大リーグ公式サイトが伝えていた。 マイナーリーグでは数年前から試験導入され、メジャーでも今春のオープン戦の一部の試合で行われた。メジャーでも今後、来季公式戦での導入が協議される見通しだ。（デジタル編集部）
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