【参院選】各党も“減税”…れいわ・山本代表「いいぞいいぞ」「劣化コピーはやめて」 国債で「消費税廃止」「10万円給付」も

20日投開票の参議院選挙では、各党が消費税の減税を訴えています。かねて廃止を求めてきたれいわ新選組は今回、10万円給付も公約で提示。財源はどうするのか、新興政党が増えている状況をどう見るのか。藤井貴彦キャスターが山本太郎代表に聞きました。 ■第一声で「消費税廃止」訴え 「全国津々浦々にお金を回す。そのためにも消費税は廃止」。参院選の第一声でこう訴えたのは、れいわ新選組の山本太郎代表です。 演説の直前にバンドの生演奏など、独自のスタイルでアピールしています。一貫して訴えてきた消費税廃止をどう実現するのでしょうか。 ■演説直前にバンド生演奏…狙いは 藤井キャスター 「演説の直前にバンドの生演奏が行われるなどするのは、若い皆さんにも聞いてもらいたいという狙いがあるのでしょうか」 山本代表 「選挙の時だけじゃなく、一年中全国回りながら、バンドの演奏と一緒に自分の訴えをして聴衆の皆さんにマイク握ってもらうんですよ。日本国内って結構、政治のことを表向きに発言するのはタブーっぽいじゃないですか」 「そういう空気を取っ払っていかないと、社会って変えようがないですよね。音楽とか交ぜながら少しリラックスした雰囲気で、みんなにあってても間違っててもいいから、頭に浮かんだことを言ってみて、というような事をやっているんです」 ■各党も消費税「減税」掲げる中… 藤井キャスター 「消費税の廃止について。今回の参院選の争点として、各党が消費税の減税を言い始めました。これは山本代表にとっては、『あれ、みんな言い始めたなぁ』という感じなんでしょうか」 山本代表 「いいぞいいぞ、という感じですね。れいわしかゴールを決めないんだ、私たちが決めるんだ、というようなことに凝り固まっちゃうと、何も実現しないので。今必要でしょというふうに感じてもらえて、政策に取り入れられるとしたら、大成功なんですよね」 「ただ、劣化コピーだけはやめてねっていう。選挙前のご機嫌うかがいというか、ぶら下げるにんじんとして使うのはやめてくれと。言った限りは、国会の中で激しく求めてほしい」 ■「廃止」の前に…まず減税の考えは? 藤井キャスター 「廃止にこだわらずに、まずは野党と協力して、廃止までいかないけれども減税を目指すという考えはありますか?」 山本代表 「とにかく消費税は廃止、というゴールは絶対にずらしません。一方で、その手前で何かしら減税という動きがあるならば、私たちはそれを嫌がるものではないです。 それがひいては、国民のためになるわけだから」 ■「消費税廃止」 財源どう賄う? 藤井キャスター 「子どもの頃から『甘い話には気をつけろ』と教育を受けてきた私たちとすると、『減税・廃止します! 税金ありません!』と言われても、本当に大丈夫かな?と心配に思っている方もいらっしゃると思うんですよね」 「消費税の廃止で失われてしまう税収をどうやって賄うのかということを、どのように説明されているのか教えてください」 山本代表 「財源どうするんですかという話なんですけども、26兆円くらいはまず必要だろうと。26兆円のお金をどうするのかってことですけども、税制の改正です」 「例えば過去最高益を何年もあげているような大企業に対して法人税を累進税化していく。めちゃくちゃもうかっているところにはパーセンテージは高く、もうかってない時はパーセンテージが下がり、全くもうかってない時は払わなくていいですと」 「一番フェアなやり方ですよね。これができるまで皆さんお待ちくださいね、となったら国民倒れちゃうんですよ。中小企業、もっと倒産しちゃうんですよ」 「だから税制改正を行うということもやりながら、片方ではもうすぐにでも国債発行で消費税は廃止にする。そうすることで何が生まれますかってことなんですけど、消費に対する10%のペナルティー、罰金がなくなるってことは、消費は喚起されるんですね」 「つまり何かというと、景気は良くなる。景気が良くなるってことは、税収が増える。経済成長が財源であるとも言えるということですかね」 ■公約の「10万円給付」財源は? 藤井キャスター 「10万円の給付を公約に掲げられていますけれども、この財源も先ほどおっしゃったような累進課税の導入・強化や国債で賄うというお考えでしょうか?」 山本代表 「いえいえ。例えば累進課税の強化がうんぬんということで、給付の財源をどうしますかっていった時に、他の財源から引き剥がしてきてお金を出しますってことをやっていたら、もう間に合わないので、これは国債発行で大丈夫です」 「国民の6割がしんどくて、ばたばたと企業が潰れているような状態の時には、これは間違いなく国がお金を出す以外ないんです」 ■新興勢力が次々…票“分散”の懸念は 藤井キャスター 「新しい政党が次々出てきて票が分散してしまうのではないか、という懸念はお感じになりますか?」 山本代表 「全く影響がないかといったらそうは言い切れないとは思いますけども、そんなこと気にしててもしょうがないですからね」 「私たちは風が吹いたことは一度もない。黙々と自分たちがやるべきことをやってきたっていうだけの話なので、新興勢力がいくら出てきたとしても、これまでやってきた歩みを止めないということだと思います」 (7月10日収録、7月15日『news zero』より)

もっと
Recommendations

【参院選】終盤の情勢分析 与党は序盤より悪化 国民民主・参政は勢い維持

NNNは参議院選挙の終盤の情勢を分析しました。自民党と公明党の与党は…

上司に「女性ですが、しっかりやると思います」と紹介されガッカリ…地元離れを招く性別役割意識

[参院選2025]地方と女性<下>「20代前半で結婚して子ども…

繰り上げ当選の桑原久美子氏、維新会派入り…参議院新勢力

日本維新の会は15日、比例選で繰り上げ当選した桑原久美子氏の会…

江口洋介さんと生見愛瑠さん、参議院選挙の投票訴える すでに1000万人近くが期日前投票

今月20日に投開票される参議院選挙に向け、選挙啓発のイメージキャラ…

[党首走る]社民党・福島瑞穂党首、「崖っぷち」で手にする青色のハンカチ…「政治活動の原点」思う

じっとりとした暑さが漂うJR亀有駅前(東京)。演説後、にじむ汗…

[党首走る]日本保守党・百田尚樹代表、漫才スタイルの演説で「笑い取らずにいられない」

「(比例選に立候補している)4人のうち、自分が一番どべだったら…

[党首走る]参政党・神谷宗幣代表、ジャイアントキリング狙うも…最近の党勢の伸びは「正直怖い」

「『日本人ファースト』と言うからには、日本人の暮らしを立て直さ…

参院選・茨城 現職と新興政党新人が激しく競い合う混戦【 #選挙区フカボリ �】

参議院選挙の投開票まであと4日。日本テレビでは投票前に考える「関東…

石破茂首相、手の甲にカンペ書いていた「コウメ太夫や」とツッコミも

7月20日に投開票が行われる参議院議員選挙に向け、各党と候補者が熱…

【参院選】各党も“減税”…れいわ・山本代表「いいぞいいぞ」「劣化コピーはやめて」 国債で「消費税廃止」「10万円給付」も

20日投開票の参議院選挙では、各党が消費税の減税を訴えています。か…

loading...