米大リーグのオールスター戦が１５日（日本時間１６日午前）にジョージア州アトランタで行われる。 　ファン投票で５年連続５度目の選出となったドジャースの大谷翔平を含め、山本由伸（ドジャース）、菊池雄星（エンゼルス）と日本人選手が３人選ばれたのは過去最多タイだ。だが、ふたを開けてみると、実際に出場するのは大谷一人だけという状況になった。 　山本も菊池も、ともに直前にレギュラーシーズンの登板があったために、オールスター出場の登録メンバーから外れた。山本は直前の１３日のジャイアンツ戦で７回を３安打無失点、菊池も１２日のダイヤモンドバックス戦で六回途中を３失点で４勝目を挙げるなど好投した。 　大谷はファン投票でナ・リーグ最多の票を集め、指名打者で５年連続５度目の先発が決定。投手はファン投票の対象外で、菊池と山本は大リーグ機構の推薦で選ばれ、今月６日に発表されていた。菊池は４年ぶり２度目の選出で山本は初選出だ。 　オールスター戦は、選ばれる選手にとって最大の名誉だが、運悪く負傷者リスト（ＩＬ）に入ってしまう選手もいる。そこまでいかない選手でも実際にプレーするかどうかは所属チームの投手のローテーション事情や選手本人の体調が優先される。オールスター戦と中一日しか離れていない前半戦最終戦に先発登板した投手は出場を辞退するか、登板してもイニング数が制限されるという規定もある。 　今回、出場メンバーから外れた山本も菊池も、試合前のレッドカーペットショーなど関連イベントには参加した。今年のオールスター戦では両リーグ合わせて投手を中心に１５人が出場を辞退し、それぞれ代替選手が発表された。 　４年前の２１年にも、大谷翔平（エンゼルス）、ダルビッシュ有（パドレス）、菊池（当時マリナーズ）と、今年同様に日本の３選手がオールスターに選出された。だが菊池は体調が万全ではなかったために登板の機会はなく、ダルビッシュも左股関節の炎症で負傷者リスト（ＩＬ）に入って出場メンバー外となり、出場したのは大谷だけだった。（デジタル編集部）