若い世代の投票率向上へ、こけしキャラが投票呼びかけ…仙台駅構内でイベントも

 参院選の投開票(20日)を前に、宮城県選挙管理委員会は投票率アップに向けた取り組みに力を入れている。  主なターゲットは若年層で、駅中でのイベントや新たなPRキャラクターの採用など、あの手この手で投票を呼びかけている。  県選管によると、参院選の県内投票率は、前回2022年は48・80%で、19年より2・37ポイント減少。年齢別投票率(抽出調査)では、18〜19歳は36・07%、20歳代は33・46%と若い世代の投票率の向上が課題となっている。  若者に投票を身近に感じてもらおうと、県選管は12〜13日にJR仙台駅構内で、模擬投票イベントを実施した。「あなたはどっち派?」と題し、県民になじみが深い「七夕飾り」をテーマに、短冊派か吹き流し派かを選択する内容。参加者は投票用紙を受け取り、投票箱に票を入れていた。  2日間で計692人が投票を体験。「短冊派」という仙台市青葉区の大学1年の男性(18)は「自分の考えを示すのは楽しい。実際の投票にも行ってみようと思えた」と笑顔を見せた。模擬投票は引き続き、県選管の参院選特設サイト上で16日まで実施し、18日に結果を発表する。  県選管では他にも、投票を啓発するPRキャラクターに県の伝統的工芸品のこけしをモチーフにしたイラストを採用。かわいらしい見た目で、選挙に興味を持ってもらうのが狙いだ。  赤ちゃんを抱っこする女性、水玉の洋服を着た若者などの親しみやすい柄のこけしたちが、投票に行く理由を語るポスターを各市町村などで掲示するほか、テレビ、ユーチューブのCMでも投票を呼びかけている。  県選管の鴫原啓倫広報班長は「選挙を身近に感じて、投票に足を運んでほしい。ぜひ期日前投票も活用してほしい」と呼びかけている。

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