参議院選挙の投開票まであと5日。日本テレビでは投票前に考える「関東の選挙区フカボリ」と題して、投票の参考になるよう各選挙区の候補者について、詳しくお伝えします。15日は埼玉選挙区です。現職の候補は、勢いに乗る新興政党から議席を守れるのでしょうか。 ◇ ◇ ◇ 4議席をめぐり、15人が争う混戦の埼玉選挙区。 序盤の情勢分析で、一歩リードしている自民党の現職・古川俊治候補。 自民党 古川俊治候補(62) 「この物価高をもっともっと野党の言うように、一時的な減税でなくて、みなさんのご家庭の収入を増やすことによって、もっと大きく豊かになっていただく。それをもって手取りを増やしていく」 専門である医療と科学技術の知見や、与党としての実績を強調します。 ◇ 同じく一歩リードの、立憲民主党の現職・熊谷裕人候補。 立憲民主党 熊谷裕人候補(63) 「全ては子供たちのために、そして全ては生活者のみなさんのために、私は今の政権を変えていかなければいけないと思っています。物価高からあなたを守り抜く」 実質賃金の上昇や、農家の持続的発展を訴えます。 ◇ その現職に挑み、当選圏内へしのぎを削るのが、国民民主党の江原久美子候補です。 国民民主党 江原久美子候補(54) 「103万円の壁を壊していこうと、178万円にしていこうと。手取りを増やす夏を実現させていきたい」 基礎控除額等の合計を178万円に引き上げるとしています。 ◇ 当選に向け、デッドヒートを繰り広げている公明党の現職・矢倉克夫候補。 公明党 矢倉克夫候補(50) 「減税給付、両方やる。その上でもう1つ手取りを増やすために大事なのは、物価高を上回る賃上げ」 財務副大臣を務めた実績や、国際弁護士としての経験をアピールしています。 ◇ 当落線上で激しく競い合う参政党の大津力候補は、「日本人ファースト」を強調しています。 参政党 大津力候補(53) 「今の行き過ぎた外国人の優遇政策や、過度な外国人の受け入れに反対ですと、そういう意味の日本人ファーストです」 ◇ 追いかける共産党の現職・伊藤岳候補。 共産党 伊藤岳候補(65) 「物価高騰から暮らしを守り、明日への希望を開くために必要なのは、何といっても消費税の緊急減税です」 消費税減税や自民党政治の転換を掲げます。 ◇ 続くのが、れいわ新選組の桜井奈々絵候補。 母親の介護の経験から、介護崩壊を止めたいと訴えます。 れいわ新選組 桜井奈々絵候補(50) 「介護従事者のみなさまの声をもっと吸い上げて、介護の現場を良くしていく。そうすることで、みなさまを年を取っても安心して暮らせる世の中にできると思うんです」 ◇ 日本維新の会の龍野真由美候補は、社会保険料の引き下げを掲げます。 日本維新の会 龍野真由美候補(52) 「社会保険料を下げてみなさま方の手取りを増やす。もっと自由にできるお金を増やしていく。みなさま方、年間6万円、私たちは増やしたいと考えております」 ◇ 社民党の高井環候補は、保育・教育の完全無償化や、単身女性やシングルマザーが抱える問題の解決などを訴えます。 社民党 高井環候補(54) 「女性が子育てをしながら仕事が両立できる。単身の女性でも安心して生涯を暮らせることができる」 ◇ NHK党の山田信一候補は。 NHK党 山田信一候補(54) 「NHK党を国政政党に復帰させる。メディアとしての立花孝志を残すために活動しております」 ◇ チームみらいの武藤かず子候補は。 チームみらい 武藤かず子候補(43) 「政策の中で教育、子育て、科学技術に力を入れていく所存です」 ◇ このほか、諸派の津村大作候補(51)、諸派の増山優花候補(42)、無所属の斉藤嘉英候補(52)、諸派の石浜哲信候補(74)が立候補しています。