与野党のせめぎ合いが続く参議院選挙は投票日まで1週間を切りました。与野党が重点選挙区と位置づける1人区の新潟。大物弁士がぞくぞくと県内入りするなかコメ政策について論戦が繰り広げられました。 立憲民主党がこの参院選で狙う与党の過半数割れ。 新潟では現職・打越さく良候補がこの戦いに臨みます。打越候補の議席を守り抜こうと、党の顔が駆け付けました。野田佳彦代表です。 〈立憲 野田佳彦代表〉 「“水中”では勝てそうもありません。でも陸上では負けるわけには行かないんです」 ライバル候補へ闘志を燃やします。 Q)後半戦の体力は? 〈自民・新人 中村真衣候補〉 「どうだろう…頑張るしかないですかね体力とか考えていたらもう…」 そのライバル候補…元競泳選手で自民党の新人・中村真衣候補です。 13日の応援には小池百合子・東京都知事が駆け付けました。 〈小池百合子都知事〉 「背負泳ぎは後ろへ進むことはないですよね。ぜひとも前へ前へとまい進していこうではありませんか」 「1人区」の新潟には4人が立候補し、激しい論戦を繰り広げています。 参議院の議席は248、過半数は125議席です。与党の非改選議席、今回選挙を行わない議席は75議席で与党は今回50議席を取れば過半数を維持できます。対する立憲民主党は50議席を下回る「過半数割れ」に追い込みたい考えです。 「1人区」を背負って立つ現職の打越候補。この選挙戦で掲げるのは。 〈立憲・現職 打越さく良候補〉 「ないがしろにされている地方の思い、置き去りにされている怒りや悲しみ」 連日来県する、党の大物議員は自民党を厳しく批判します。 〈立憲 枝野幸男最高顧問〉 「高校授業料の無償化だってあの時にやっていれば。児童手当を所得制限なくちゃんと出そうよ、あの時にやっていれば少子化にもうちょっとはブレーキかかったんじゃないか。自民党の体たらくの中でそれにかわりうる政治をしっかりと担っていく」 “政権選択選挙”とも言われる今回の参院選。自民党は参院での過半数維持に執念を燃やします。 〈自民 麻生太郎最高顧問〉 「この参議院の選挙で負けると間違いなく国会で衆議院でも参議院でもことが決まらない。決められない内閣は民主党政権3年半やりました。 何にも決まらない。あの時代に逆戻りする」 今回大きな争点となっている農業政策。コメ価格の高騰を受け、各党はコメの増産による安定供給を掲げます。 自民党は増産のためにIT技術などを活用したスマート農業の推進と、そのための大幅な予算の確保を掲げています。応援に駆け付けた小池都知事はコメどころ新潟との関係性を強調します。 〈小池百合子都知事〉 「おいしいおコメをこの新潟から提供してください。そしてそれを東京を経てから世界へと広げるそのお手伝いをしていきたいと考えています」 〈自民・新人 中村真衣候補〉 「農家の皆さんが安心して生産できる環境を整えていかなければいけない。農業政策の見直しであり、流通経路の改善にも力を入れていかなければいけない」 一方、立憲民主党は戸別所得補償制度をバージョンアップし直接支払制度を創設すると主張。就農者の予算を10倍にするとアピールします。 〈立憲 野田佳彦代表〉 「食料確保、農地維持そのための直接支払制度、略称「食農支払」制度を導入しようと思っています。農地を守っていただくこと」 〈立憲・現職 打越さく良候補〉 「この新潟、コメどころ地道に必死にコメ作りを続けているその農家の方たちにまず耳を傾けるべき」 青空が広がった上越市でマイクを握ったのは参政党の新人・平井恵里子候補です。 参政党は10兆円規模の予算をかけ食料自給率を倍増させると主張。生産者を公務員に準ずるような待遇にしていくことも公約に掲げています。 〈参政・新人 平井恵里子候補〉 「きちんと一次産業の方には所得の補償をします。収入の補償をします。自然相手の仕事ですから良いときも悪いときもあると思いますが、自然によって収入が上がったり下がったりしてはいけないので きちんと補償します」 NHK党の原田公成候補は「日本のコメを海外に売り出す」としています。 参院選も後半戦。各候補の訴えはさらに熱がこもります。 〈自民・新人 中村真衣候補〉 「1日1日を精一杯頑張らさせてもらっていますのであと1週間そのまま頑張っていきたい」 〈立憲・現職 打越さく良候補〉 「残り少ない期間、全力で訴えを届けていかなければと思っています。皆さまの思いを国政につないでいくんだということを訴えていきたいと思います」 〈参政・新人 平井恵里子候補〉 「後半戦だとか前半戦だとか本当にまったく関係ないんです、私たち参政党は。同じことを同じ熱量でこれからも訴えていくだけ」 7月20日の投票日へ各候補は新潟を駆け抜けます。