参議院選挙・新潟選挙区の候補者に密着しながら、訴えや人柄、選挙戦の戦い方などに迫る特集をシリーズでお伝えします。今回は立憲民主党の現職・打越さく良さんに密着しました。 新潟選挙区で立候補しているのは届け出順に政治団体「NHK党」の新人・原田公成さん。参政党の新人・平井恵里子さん。自民党の新人で公明党が推薦する中村真衣さん。立憲民主党の現職で社民党が推薦する打越さく良さんの4人です。 立憲民主党の打越さんは去年の衆議院選挙で当選した5人の地元国会議員のサポートを受けながら、広い県内を駆け回っています。 「再び国会に戻る」……その強い決意で2度目の選挙を迎えました。 身を包む衣装はもちろん、自分の名前と同じ「さくら色」。立憲民主党の現職・打越さく良さんです。 第一声は6年前の選挙と同じ新潟駅前から。再選を目指して最初に有権者へ約束したのが「物価高」への対策です。 【立憲民主党　現職・打越さく良さん】 「暮らしと家計を守る経済改革」 「医療や福祉・介護で働く方々の賃金を上げ働く職場環境を整えます」 打越さんは食料品の消費税を2026年4月から原則1年間ゼロにし、それまでのつなぎとして一人2万円を給付。 さらに、ガソリンの暫定税率の廃止を公約に掲げています。 北海道・旭川市出身の打越さん。東京大学を卒業後、2000年に弁護士登録。 DVや貧困、虐待など、人権問題に向き合い、弁護士として長年、弱い立場の人を支えてきました。 今度は国政の場で国民に寄り添ってきましたが国会議員としてはまだまだ駆け出し……知名度が足りていないと感じています。 【立憲・打越さく良さん】 「地域で顔が見えないと言われていますので地域を細かくお話しさせていただく機会、そのことに尽きると思っています」 与党の候補者は地元出身でオリンピックのメダリスト。1議席をめぐる戦いに気は抜けません。 そんな打越さんを支えるのが地元選出の衆議院議員です。去年の衆院選では立憲民主党が議席を独占。 今回の選挙戦では5人が打越さんをサポートします。 【立憲・米山隆一衆院議員】 「それぞれの小選挙区の国会議員にお願いすると動いてくれますのでひとつのアドバンテージだと思っていますのでそこを十分に活かしていきたいと思います」 加茂市でマイクを握ったのは菊田真紀子衆議院議員。訴えたのは打越さんの当選、そして、参議院で与党を過半数割れに追い込むことです。 【立憲・菊田真紀子衆院議員】 「是非、皆さん今回の選挙で参議院でも自民党公明党の政権を過半数割れにさせていただきたい。参議院で打越さく良を勝たせることが新潟県民の今の物価高に対して何もしない石破政権にお灸を据えるそういう選挙であると思います」 高齢化や資材の高騰はコメどころ・新潟でも深刻な問題。打越さんは農業政策の見直しを訴えます。 【立憲・打越さく良さん】 「戸別所得補償制度をバージョンアップし、農地と食料を守るそんな直接支払制度をここ新潟から進めていこうでは ありませんか」 17日間の長い選挙戦。戦い抜くにはエネルギー補給も重要です。 弥彦村の食堂で運ばれてきたのはハンバーグにグラタン。そして、地元でとれたコメです。 【立憲・打越さく良さん】 Q）ハンバーグお味はどうですか？ 「すごい優しい味、トマトベースかなソースが優しい感じ」 Q）新潟のお米は？ 「おいしいおいしい、もう最高、これを支えていくように頑張りたいと思います」 つかの間の休息も気づけば選挙の話題に。衆議院議員を8期務める菊田さんは打越さんにとって心強い存在です。 【立憲・菊田真紀子衆院議員】 「握手もさ、ふわっとするんじゃなくて、クッと、クッと力を念じて握手するんだよ」 【立憲・打越さく良さん】 「こうやって具体的なアドバイスを」 【立憲・菊田真紀子衆院議員】 「ふわーっとした握手なんて印象に残らない。クッと、お願いしますって」 野党統一候補として出馬した6年前から打越さんを支援してきました。 Q）6年前と比べてどう？ 【立憲・菊田真紀子衆院議員】 「あんまり変わってないかな」 【立憲・打越さく良さん】 「ごめんなさい」 【立憲・菊田真紀子衆院議員】 「ははは（笑）初心を忘れずにずっとそのままです、みたいな」 【立憲・打越さく良さん】 「それじゃいけない、初心は忘れないけど」 【立憲・菊田真紀子衆院議員】 「だからこの17日間でいかに成長するかね、終わった頃に、なかなか大したもんだね。打越さん、化けたねって言われるようにね」 【立憲・打越さく良さん】 「頑張ります」 【立憲・菊田真紀子衆院議員】 「頑張りましょう、小姑にいびられながら耐え抜くのよ！」 新潟で一番好きな場所は「田園」と話す打越さん。今回の選挙戦、大切な景色を守っていくための戦いでもあります。 7月5日、打越さんは長岡市にいました。 【立憲・打越さく良さん】 「大きな声になびくのではなく、 地方で地道に暮らす働く方々を押し上げ、その政治を進めていきたい」 キャッチフレーズは「みんなで咲かそう新潟」。格差や分断のない社会へみんなで明るい未来を目指します。 菊田さんから教わった選挙の極意。先輩をマネするように有権者と力強く握手を交わします。 【立憲・打越さく良さん】 「もうアゲアゲで頑張らないと 全力で」 7月6日、地元の国会議員に加えて、党の幹部も応援に駆けつけました。大票田の新潟市でマイクを握ったのは立憲民主党の長妻昭代表代行です。 【立憲・長妻昭代表代行】 「自民党がだらしないときに我々が主導して社会保障を前に進めていく、皆さん新しい責任政党はどこだ、 これ立憲民主党だ」 「有名人とかそういうのも別に否定はしませんけれども、 中身を見て、中身で選んでいただきたい」 1人区の新潟選挙区。党の幹部も「最重点」と位置付けています。 【立憲・打越さく良さん】 「さまざまな思い・願いが詰まった一人区」「この新潟で勝つことによって日本の政治を変えていこうでは ありませんか」 開票日に大きな花を咲かせられるように。 訴えはまだまだ続きます。 「みんなで咲かそう新潟！」