アウディ新型「Q6 e-tron」実際どう? 380馬力超えの「高性能モデル」! 助手席モニターも良すぎる「最新モデル」の実力とは

新型「Q6 e-tron」実力は? 「アウディがポルシェと共同開発した高性能BEV用プラットフォームを市販車として初採用」、「最速仕様の0−100km/h加速はわずか4.3秒」そして「1充電での航続距離は最大672km(SQ6 e-tron)」。  アウディの最新電気自動車「Q6 e-tron」はプレスリリースに踊るワードからして、高性能っぷりをアピールするモデルです。 最新のアウディEVはどんなモノ? 【画像】超カッコイイ! アウディ新型「Q6 e-tron」を画像で見る(77枚)  電動化戦略を推し進めるアウディは、BEV専用モデルを続々と世に送り出しているわけですが、そのなかでQ6 e-tronの立ち位置といえばコンパクトクラスに属する「Q4 e-tron」のお兄さん的な存在となるミッドサイズSUV。  車体は全長4770mm×全幅1940mmでトヨタ「ハリアー」より少しだけ長く、85mmワイドなボディをイメージすればいいでしょう。  そんなQ6 e-tronに触れて“そう来たか”と思ったのはプロポーション。ノーズ(ボンネット)が長くて後輪駆動車っぽいフォルムなんですよね。エンジンルームを広く確保する必要がない(そもそもエンジンを積んでいない)電気自動車の場合、ノーズは短めにしてそのぶんキャビンの前後長を長く確保するのが一般的。  しかしそれをせずに「ロングノーズ&ショートデッキ」のパッケージとしたQ6 e-tronに筆者はアウディの美学を感じました。高効率パッケージを感じさせるQ4 e-tronと比べると優雅さが違いますね。  いっぽうでそんなQ4 e-tronと同じ方向性を感じさせるのがパワートレインの仕立て。かつて高性能BEVの出力特性の味付けは、ひとたびアクセルを踏み込むと“ガン!”と後ろから蹴られて前へ飛び出すかのような加速感が主流でした。  しかし昨今はリニアリティと伸び感で“気持ちよさ”をいかに作り出すかがトレンド。Q4 e-tronがそうだったようにQ6 e-tronもまた洗練度の高い出力特性で好感が持てるものです。爽快爽快。  ただ、絶対的な加速の速さがQ4 e-tronとは違う。試乗したQ6 e-tron quattroはシステム出力285kW(388ps)を誇り0〜100km/h加速はわずか5.9秒という俊足っぷり。  峠道の険しい上り坂もグイグイ登っていくエネルギッシュさは見事でした。滑らかなハンドル操作のフィーリングや、スイスイとコーナーを曲がる旋回時の挙動も好印象。運転は気持ちいいです。  ところで、もしアウディのSUVでEVモデルを買うとなった場合、フラッグシップの「Q8 e-tron」は日本で乗るにはボディがあまりに大きすぎるのでとりあえず忘れるとして、「Q4 e-tronかそれともQ6 e-tron」となった場合は(予算以外に)どう選べばいいか。  セオリーとしてはどんなシーンで乗るかによって選び分けることになると思います。 街乗り中心であればボディが小さくて扱いやすいQ4 e-tronが王道。いっぽうで長距離移動をするのであれば室内の広さも、航続距離も、そして(同等グレードであれば)パワーにもゆとりがあるQ6 e-tronになることでしょう。  そして何を隠そう、筆者(工藤 貴宏)がQ6 e-tronにおいて注目したいのはデジタル系の先進性……というかエンタメ性能。Q6 e-tronにはQ4 e-tronにはないアイテムとして、ダッシュボード助手席前付近に埋め込まれる助手席用のタッチディスプレイが用意されているのです。  これは助手席の人が走行中でもナビの目的地を設定するといった実用性を高める機能もあるものの、それだけではありません。なんと走行中でもYouTubeといった動画を見ることができるのです(走行中は電子シャッターによりドライバーからは見えなくなる)。  この機能は「A5」といったほかのアウディやメルセデス・ベンツの上位モデルにも採用されていますが、まだまだ一般的ではないので備わっているとかなりのインパクト。  個人的にはクルマは走りが大切だと思っています。しかし同時に、こういうエンタメ性能が評価を大きく分ける日がすぐそこまで来ているような気がしてなりません。  アウディQ6 e-tronに試乗してみたら、助手席の人が移動中に楽しく動画を見ている姿を横目に、ふとそんなことを思いました。

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