ネーションズリーグ女子大会の予選ラウンド第3週の日本ラウンドが9日、いよいよ開催される。試合前に女子日本代表はパスやレセプション練習の他にゲーム形式の練習などを約1時間の最終調整を行った。緊張感よりも笑顔が多く見られ、チームの雰囲気の良さが伝わった。 【一覧】バレーボール2025年度日本代表選手&『ネーションズリーグ』日程 練習後、キャプテンの石川真佑(25)は「雰囲気は良くできている。個人としても試合の中でいい緊張感を持ちながら試合を楽しめたら」とチームの状態とフランス戦について話し「この先にも繋がってくるのでそういったところを意識しながら、一戦一戦戦っていきたいなと思います」と前を見据えた。 チーム最年少の秋本美空(18)は「自分が出たときには練習でやったことを100%出せるように頑張ります」とフランス戦へ意気込みを語った。ここまでチーム最多140得点を挙げている和田由紀子(23)は「全力で勝ちにいくところを見てもらいたい。ファイナルの切符を取れるようにまず今日勝ち切って、いい試合を見に来て頂いた方に見せれるようにしたい」と力強く話した。 前回銀メダルの日本は第2週を終え、6勝2敗で全体の5位。上位8チームが進出するファイナルラウンドに向けクライマックスを迎える。ネーションズリーグ(VNL)は世界バレー、オリンピック™に並ぶバレーボール世界三大大会の一つで世界TOP18チームが世界を転戦しながら長期間戦う。 ■日本ラウンド初戦のフランスは成長続ける “欧州の新鋭” 男子は五輪で2大会連続金メダルを獲得したフランス。世界を代表する強豪チームも、女子はこれまで世界大会には中々出れず影を潜めていた。しかし、近年徐々に力をつけ、2023年ネーションズリーグの下部大会『チャレンジャーカップ』で優勝。2024年にVNL初出場を果たした。パリ五輪にも開催国枠で出場し経験を積むと、今大会でもオランダやセルビアに勝利するなど着実に成長を続けている。 注目選手はオポジットのイマン・ンジャイェ(23)で、予選ラウンドはここまで169得点をあげ、得点ランキングは堂々の全体1位(日本は和田が140得点で5位、石川が123得点で10位)。ンジャイェは日本について「とても強く、ディフェンスが良く、とても正確なチーム。いい選手が沢山いると思う」と日本を分析。「ホームチームと対戦することは楽しみ。会場は盛り上がるだろうし、熱気もすごいと思う。それに敬意を払い、そしてその雰囲気を楽しみながら自分たちのバレーができたらいいな」と日本戦を楽しみにしているようだ。 ■フランス戦の女子日本代表登録メンバー セッター 6)関菜々巳(26、UYBAブスト・アルシーツィオ/イタリア) 22)中川つかさ(24、NECレッドロケッツ川崎) アウトサイドヒッター 4)石川真佑(25、イゴール・ ゴルゴンゾーラ・ ノヴァーラ/イタリア) 13)和田由紀子(23、NECレッドロケッツ川崎) 26)佐藤淑乃(23、NECレッドロケッツ川崎) 28)深澤めぐみ(22、SAGA久光スプリングス) 30)北窓絢音(21、SAGA久光スプリングス) 33)秋本美空(18、ヴィクトリーナ姫路) ミドルブロッカー 2)荒木彩花(23、SAGA久光スプリングス) 3)島村春世(33、ペッパー貯蓄銀行AIペッパーズ/韓国) 11)山田二千華(25、NECレッドロケッツ川崎) 15)宮部藍梨(26、ヴィクトリーナ姫路) リベロ 小島満菜美(30、LOVBソルトレークバレーボール/アメリカ) 西村弥菜美(25、SAGA久光スプリングス) リザーブ セッター 塩出仁美(25、大阪マーヴェラス) リベロ 岩澤実育(25、埼玉上尾メディックス) ■予選ラウンド日程※日程は日本時間 第1週:カナダ・オタワ 6月5日(木)〇3−0 オランダ 6月7日(土)〇3−0 セルビア 6月8日(日)〇3−0 カナダ 6月9日(月)〇3−0 ドミニカ共和国 予選ラウンド第2週:香港 6月18日(水)〇3ー2 タイ 6月20日(金)●2ー3 イタリア 6月21日(土)●1ー3 中国 6月22日(日)〇3−0 チェコ共和国 第3週:日本・千葉 7月9日(水)19:20〜 vs フランス 7月10日(木)19:20〜 vs 韓国 7月12日(土)19:20〜 vs ポーランド 7月13日(日)19:20〜 vs ブラジル ※女子のファイナルラウンドは7月24日〜ポーランドで開催