「知らないと損!」 真夏の車内“どう快適に?” 「内気循環」と「外気導入」使い分けのコツは? 分かりやすく解説!

クルマのエアコン「内気循環」と「外気導入」、適切な使い分け方とは?  夏の暑さが厳しくなるこの季節、ドライブを快適に過ごすためにはエアコンの効果的な使い方が重要です。  特に「内気循環」と「外気導入」の機能は、車内環境を左右する重要な要素ですが、その違いや適切な使い分けについて理解している人は意外と少ないかもしれません。 カーエアコンの「内気循環」と「外気導入」 【画像】これが「すぐに車内を冷やす」方法です。画像を見る!(20枚)  猛暑の中でのドライブは、エアコンの使い方一つで快適さが大きく変わります。  特に真夏の日差しが強い日には、駐車場から出したばかりの車内は50度近くまで上昇していることも。  このような状況で効率よく車内を冷やすには、まず窓とエアコンを全開にして走行し、ある程度熱気を追い出してから窓を閉めて「エアコン+内気循環」を使用するのが効果的です。  また、比較的外気温の高い雨天時は外気の湿度が高いため、外気導入ではなくエアコンと内気循環を併用すると車内を効率的に冷やすことができます。  しかし、内気循環と外気導入にはそれぞれメリットとデメリットがあり、状況に応じた使い分けが重要です。  そもそもクルマには「内気循環」と「外気導入」という2種類のモードがあります。  これらは状況に応じて手動または自動で切り替えることができ、それぞれ特徴が異なります。  内気循環は、外気の取り入れを抑え、車内の空気を循環させるモードです。  外気をある程度遮断するため、エアコンフィルターでは除去しきれない排気ガスや臭いを防ぎたいときに有効です。  また、車内温度を急速に変えたいときにも効果的で、冷暖房の効率を上げることができます。  一方、外気導入は、その名の通り外の空気を車内に取り入れるモードです。  車内を換気したいときに使用し、新鮮な空気を取り入れることで二酸化炭素濃度の上昇を防ぎます。  また、窓ガラスが曇りにくいというメリットもあります。  主なそれぞれの使い方は以下の通りです。 ーーー  ●内気循環の使い時  ・車内温度を急速に冷やしたり温めたりしたいとき  ・トンネル内や渋滞中など、外気が汚れている場所を走行するとき  ・大型ディーゼル車の後ろを走行するなど、排気ガスが気になるとき  ・花粉やほこりが多い環境で走行するとき  ●外気導入の使い時  ・車内の換気をしたいとき  ・窓ガラスの曇りを取りたいとき(特に冬場)  ・長時間のドライブ  ・比較的きれいな空気の場所を走行するとき ーーー  切り替え方法は、スイッチ式やスライド式など車種によって異なります。  内気循環のボタンスイッチだけがある場合は、ランプが点灯している時が内気循環モード、消灯している時が外気導入モードです。 「AUTO」エアコンやマニュアルエアコン、製造された年度や車種によっても方式や動作が異なるので、取扱説明書で確認することをおすすめします。 実際のテストは?JAFの実証結果! 高速道路・一般道路で違うは?  JAFは2019年4月に東京都内の高速道路、郊外・山道、市街地で、内気循環と外気導入の違いによる車内環境への影響を検証するテストを実施しました。  同じ車種を2台用意し、一方は内気循環、もう一方は外気導入に設定して、それぞれ4人が乗車し、約1時間ずつ走行しました。  テスト中は窓を全閉とし、乗降はなし。車内の二酸化炭素(CO2)、酸素濃度(O2)などの空気の質と花粉の量を測定しました。また、車両のエアコンフィルターは新品に交換しています。 ーーー  ●高速道路での結果  内気循環で走行した車の二酸化炭素濃度は最大で4,520ppmとなりました。  一方、外気導入で走行した車では、トンネル内を走行した際に排ガスの影響で一時的にCO2やCOの数値が高くなることがありました。  ●郊外・山道での結果  内気循環で走行した車のCO2濃度は最大で4,730ppmに達しました。  ●市街地での結果  内気循環で走行した車のCO2濃度は最大で6,770ppmとなり、外気と比べて約5.5倍の数値を記録しました。 ーーー  テスト全体を通して、外気導入ではCO2濃度はつねに1,000ppm前後で安定していましたが、内気循環では最大で6,770ppm(市街地)まで上昇しました。  酸素濃度(O2)もCO2ほどの差はなかったものの、内気循環の方が最大1%近く低下。  さらに注目すべき点として、内気循環の車に乗車した人の中には、眠気や軽い頭痛を感じる人がいたことが報告されています。  花粉の量については、両方の車内でわずかな量しか確認できず、最近のエアコンフィルターはある程度花粉を除去できるため、外気導入でも花粉を過度に心配する必要はないという結果になりました。 「内気循環」と「外気導入」は適切なタイミングで切り替える ※ ※ ※  テスト結果からわかるように、内気循環を長時間続けると車内の二酸化炭素濃度が高くなり、眠気や頭痛などの症状を引き起こす可能性があります。  このことから、運転中はできるだけ外気導入にするか、内気循環を使用する場合でも1時間に1回は換気するようにしましょう。  ただし、トンネル内の走行や前方を走行する排ガスが気になるときなどは、一時的に内気循環に切り替えるといいでしょう。  交通環境や天気など状況に応じて、内気循環と外気導入を適切に切り替えることが快適で安全なドライブにつながります。

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