雅子さま、「人格否定発言」から21年後の「モンゴル訪問」…これは「大きな画期」になるかもしれない

すさまじく困難だった皇室の状況 「今回の雅子さまのモンゴル訪問は、ご体調の面から難しいのではないかと言われていました。 しかしフタを開けてみれば、雅子さまはハードな日程のなかでも笑顔を見せておられるのです」(皇室ジャーナリスト) 現在、モンゴルを訪問している天皇皇后両陛下。 7月6日に羽田空港を出発すると、モンゴル到着後、8日には国賓として歓迎式典に臨んだ。 今回の訪問は、もしかすると雅子さまにとって大きな「画期」となるかもしれない。そう指摘するのは、前出のジャーナリストだ。 「モンゴル出発前の天皇陛下の会見でも話題に出ましたが、天皇陛下は2007年にもモンゴルを訪問しています。そのとき雅子さまは、ご体調の関係で同行することが叶いませんでした。 やや言葉は強いですが、ある意味で今回の訪問は、雅子さまにとって当時の『雪辱を果たす』機会となりうるものです」 振り返れば、前回モンゴル訪問を断念した2007年の前後数年にわたって、雅子さま……ひいては皇室を取り巻く環境は、すさまじく困難なものだった。 「2001年に愛子さまを出産された雅子さまは、2003年の末ごろから体調を崩され、療養生活に入られました。 2004年の5月には、当時皇太子だった天皇陛下が、いわゆる『人格否定発言』をされた。雅子さまが皇室に入って以降、人格を否定されるようなことがあったと、会見の場で発言されたのです」(同) 当時の皇太子殿下(現在の天皇陛下)の「人格否定発言」をあらためて引こう。 《雅子にはこの10年、自分を一生懸命、皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが、私が見るところ、そのことで疲れ切ってしまっているように見えます。それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です》 こうしたなか、2006年には、当時の明仁天皇・美智子皇后(現在の上皇ご夫妻)と、皇太子ご夫妻のあいだの「関係の困難」が取り沙汰されることとなる。ジャーナリストがつづける。 「当時、明仁天皇(現・上皇陛下)は、愛子さまについて、 『残念なことは、愛子は幼稚園生活を始めたばかりで、風邪を引くことも多く、私どもと会う機会が少ないことです』 と発言し、これが『なかなか孫に会うことができない状況への苦言』と受け止められました」 皇室を取り巻く困難な状況は、上皇ご夫妻の体調にも影響を与えたとされる。ジャーナリストの井上亮氏が歴代の宮内庁長官の動向をまとめた『宮内庁長官 象徴天皇の盾として』にも、こんな記述がある(数字の表記を一部編集)。 《翌2007(平成19)年2月下旬、美智子皇后は風邪の症状で発熱が続き、公務を休んだが、3月上旬になって口内炎や鼻出血に加えて腸壁からも数回にわたって出血が見られた。皇后は同月下旬から10日程度静養することになった。精神的な疲れが原因とされた。明仁天皇も不眠に悩んでいた (中略) 雅子妃の不調と天皇家内の不和がバッシング報道に結びつき、そのことへのストレスが七十歳代なかばに差しかかった天皇、皇后の健康を損ないはじめていた》 「残念」の一言には尽くせない 2007年7月のモンゴル訪問は、皇室を取り巻くこうした厳しい空気のなかでおこなわれたのである。 「このとき(徳仁)皇太子殿下は、雅子さまがモンゴルを訪問できなかったことについてこう述べています。 《今回の訪問に雅子が同行することができなかったことは残念でしたが、お目にかかった方々からお見舞いとお励ましの言葉を頂いたことを有り難く思っております》 当時の状況を考えると、『残念』という言葉には、その一言には尽くせないような思いが込められているように感じられます」(同前) 今回のモンゴル訪問は、「人格否定発言」から21年、前回のモンゴル訪問から18年を経てのものとなる。雅子さま、そして天皇陛下の思いはひとしおだろう。ジャーナリストがあらためて言う。 「前回、雅子さまは厳しい環境に置かれるなかで、モンゴル訪問を泣く泣く断念せざるを得ませんでした。 今回も、モンゴル訪問にまつわる閣議決定が遅れていることから、ギリギリまで『雅子さまの体調が悪いのではないか』『訪問は叶わないのではないか』と言われていましたが、雅子さまは笑顔で出発し、つとめを果たしておられます。 苦しかった18年前、そして、その前後の数年のありようを、飲み下し、消化し、跳ね返そう……そんな力強さを、雅子さまの姿に思わず感じてしまう関係者も多いのではないでしょうか。 今回のモンゴル訪問を終えた雅子さまは、『これまでの苦労をひとつ乗り越えた』と自信を強められる気がしてなりません。その意味で、このモンゴル訪問は『画期』になりえると考えられるのです」 帰国後の天皇ご夫妻の動向からも、目が離せない。 * さらに【つづき】「いま、愛子さま、雅子さまの「ご心痛」はどれほどか…お二人の「小学校時代の作文」が物語ること」の記事でも、雅子さまの最近のご様子について報じている。 【つづき】いま、愛子さま、雅子さまの「ご心痛」はどれほどか…お二人の「小学校時代の作文」が物語ること

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