トラック路上駐車を一斉摘発…運転手が「したくてしているわけでは」と悲鳴

「駐車場を確保しない荷主も同罪」トラック路上駐車問題に怒りの声 「待機する居場所を用意しないほうも悪い」。これは大阪市鶴見区の花博通で行われたトラックの一斉取締りに対するユーザーからの声です。  荷物の積み下ろしを待つトラックドライバーが路上駐車せざるを得ない現状に、多くの方が業界の構造的問題を指摘しています。 常態化していた「仮眠トラック」に対し一斉取り締まりが実施!路上駐車せざるを得ない実態も浮き彫りに(画像はイメージ) 【画像】「えぇぇぇぇ!」 これがトラックの「謎の小部屋」です。画像を見る!(30枚以上)  2025年4月28日朝、大阪市鶴見区の花博通で違法駐車していたトラックの一斉取締まりが行われました。  警察が午前6時半頃から取締りを開始し、約1時間で違法駐車していたドライバー4人を摘発したとのことです。  この場所では普段、積み荷を待つ目的で大型トラックが路上駐車することが頻発しており、時にはジャンクション付近まで約1キロにわたって路上駐車が連なることもあるようです。  近隣住民からは「見通しが悪く危険」「エンジン音がうるさい」などと警察に対して苦情が相次ぎ、今回の一斉取締りにつながりました。  この取締りに対し、インターネット上では多くの声が上がっています。 「これは運転手さんはいいたいことあるだろうね」 「どうすりゃいいんだよ。早めに入っても駄目、遅く入ってとも駄目、時間通りに入っても荷物降ろせるまで何時間も待たされる」 「待機する居場所を用意しない方が悪いよね」 「連絡が来たら、数分以内で荷役先に到着出来る所で待機するように、と半強制的に指示されている事もある」  また現役のトラックドライバーからは「本当に辛いですよ。僕だけでなく、全国各地でトラックによる路上での待機問題は起きています。これは今始まったことではないのです。最近ようやく一部で改善の動きが出てきています。でも、私たちが路上駐車をしたくてしているわけではないのでご理解ください」と話しています。  警察庁の調べによると、路上駐車車両に起因する交通事故は2023年には人身事故が815件、そのうち死亡事故が7件発生しています。  具体的には、路上駐車車両に別の車両が追突したり、路上駐車車両を避けようとした際に他の車両・歩行者に接触したりする事故などが挙げられます。  過去には路上駐車していたトラックにバイクが追突した事故で、トラック側の65歳の運転手に業務上過失責任が認められた事例もあり、止まっている車であっても大きな責任を問われる場合があります。  そんななか、今回の取締りに対して、インターネット上では荷主側の責任を指摘する声が多く見られました。 「待機場所を確保しない荷主も同罪。即降ろしが出来ないなら、待機スペースを確保すべし」 「タダでさえ少なくなっているトラックドライバーがいなくなっちゃうよ」 「1番の問題は荷受けを受け付けてくれない荷主だろ。いくらドライバーを取り締まったところで待機する場所がないのだから根本的な解決にはならない。まずは荷主を罰するべき」 「荷主と荷受けにも責任取らせないと意味ないよ、運ちゃんは仕事してるだけだし。罰金刑くらい適用しなよ」  確かに現実には、近くにコインパーキングが設置されていても大型車を駐車できる場所は限られているため、大型車が路上で待機せざるを得ない状況が生まれています。  さらにインターネット上では「長距離運転手はこのような場所に待機したくて駐車しているのではなく仕事をしているのですが、行政は何か解決策を出しているのでしょうか?」「ドライバーに無理な要求をしている荷主、余裕な受け入れスペースを模索する時間を用意していないことにこそ問題がある」といった意見も見られました。 ※ ※ ※  この問題は、「物流2024年問題」と呼ばれる課題として注目されています。  荷主や自動車メーカーは待機時の出庫・受け入れ時の人数の見直しや、トラックの予約積み・荷下ろしとの連携を進めていますが、なかなか目に見える形で成果が出ていないのが現状です。  一部の自治体では物流事業者への配慮として、路上駐車禁止エリアであっても「集配中の貨物車には駐車規制から除外」といった特別な緩和規定を設けている事例も存在します。  物流の重要性が増す中、トラックドライバーが安心して仕事に取り組める環境を整備していくことが重要でしょう。  行政、荷主、運送業界が一体となって、待機スペースの確保や荷積み・荷降ろしの効率化などの対策を進めることが求められています。  この問題はドライバー個人の責任ではなく、物流システム全体の構造的な課題であることを社会全体で認識し、持続可能な物流体制の構築に向けて取り組むべき時が来ているのではないでしょうか。

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