【福島新馬戦】ガードオブオナー 父サトノダイヤモンドそっくり!? 林師「これから成長していく馬」

 G1戦線を席巻した名牝の弟妹が今週の福島、函館競馬でデビューする。注目の2歳馬を紹介する「Road to 2026」は日曜福島5R(芝1800メートル)で初陣を迎える“マイルの女王”ソングラインの半弟ガードオブオナー(林、父サトノダイヤモンド)をピックアップ。土曜函館5R(芝1800メートル)に出走する“白毛の二刀流”ソダシの半妹マルガ(須貝、父モーリス)も血統の良さをアピールする構えだ。また、土曜小倉5R(芝1800メートル、牝馬限定)は欧州由来の良血クールフラン(池添、父フランケル)が好仕上がりだ。  親に似ぬ子なしというが、それにしてもよく似ている。ガードオブオナーは16年菊花賞、有馬記念を制した父サトノダイヤモンドを思い起こさせる体つき。スラリと胴長、背中に奥行きがあるステイヤー体形だ。毛色も父と同じ鹿毛なら、体重490〜500キロの馬格もほぼ同じ。「ソングラインの半弟という血統でご注目いただいていますが、母系というより父系の特徴がよく出ている印象です。父譲りの雄大な雰囲気で、フットワークも大きい」と林師は語る。  安田記念(22、23年)を連覇したソングラインは胴が詰まったマイラー体形。「走法も弟とは違って短い距離に向きそうな小気味良いフットワークでした」。似ても似つかぬ異父きょうだい。父がキズナからサトノダイヤモンドに替わったことで半姉とは対照的な体形と走法が備わったのだろう。ソングラインは1400メートル戦でデビュー(2着)したが、半弟は「長めの距離が合う」(同師)と1800メートル戦でデビューする。  2日の1週前追い切りでも雄大なフットワークを伸ばした。Wコースで古馬1勝クラスの併走馬と余力たっぷりに併入。ラスト1Fは11秒6の瞬発力だ。手綱を取った戸崎は「乗り味がいいですね。レースでも乗り味の良さがいい方向に出れば」と感触を語る。「この時期のお姉さんに比べると気性が若くて、これから成長していく馬。初戦からというタイプではありませんが、奥がありそうです」とは林師。奥とは父から受け継いだステイヤー資質の奥行き。その資質を背中の奥行きが体現している。  兄たり難く弟たり難し。特徴は違ってもその優劣は簡単に決められないとの意味である。姉たり難く弟たり難し。姉は名マイラーで鳴らしたが、弟は名ステイヤーの道を歩んでいく。

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