静岡県浜松市のガールズバーで店長ら2人が刃物で刺され死亡した事件。男の知人は被害にあった店員とのトラブルを耳にしていました。 ガールズバーの店長、竹内朋香さん（27）。営業中の店内で、突然、刃物を持った男に刺され、亡くなりました。 竹内さんの知人 「お子さんが2人目生まれたばかりみたい。生まれて1歳たつかたたないかくらいで落ち着いてきて、ガールズバーに来て働いてみたいな。本当に明るくて気も使えて本当にいい子でした」 竹内さんを殺害したとみられるのが、無職の山下市郎容疑者（41）。 記者 「山下容疑者を乗せたとみられる車が警察署から出てきた。後部座席に乗っているとみられるが、様子を外から見ることはできない」 現場は、静岡県のJR浜松駅近く。 永井音羽記者・静岡第一テレビ 「現場付近にはきょうも規制線がはられています。ブルーシートの奥では警察官が鑑識作業を行っています」 細い路地の中ほどにあるガールズバーで、事件は起きました。 警察によると6日午前1時頃、営業中の店を山下容疑者が訪問。この時、店員の伊藤凜さんも一緒に来たといいます。 山下容疑者の両手には、ククリナイフと呼ばれる湾曲した刃物が握られていて、それに気づいた竹内さんが逃げようとしたところを、襲ったとみられます。 さらにこの直後、店の外へ逃げた伊藤さんのことも追いかけ、刺したということです。伊藤さんも、死亡が確認されています。 発生直後の映像。店のある路地から、担架に乗った人が運ばれていきます。もう1人も。撮影した人は当時、手が血まみれになった人物も目撃していました。 撮影者 「顔はあまり見ていないが、手を見たら血があった。真っ赤っか」 事件後、店の前の道路で、呆然と立っていたという山下容疑者。どんな人物なのか。近くに住んでいる住民は—— 山下容疑者の近隣住民 「外でたばこを吸っていて、その時に挨拶したり。やんちゃなイメージ。夜遅い時間に若い女の子が訪ねてきたりはしていたみたい。女の子のヒールの音とか外でしゃべる声とか、誰か遊びにきたのかなと」 近隣住民とはトラブルもあったそうです。 山下容疑者の近隣住民 「1か月くらい前に他の住民の方とトラブルになっていたみたい。大声出してもめていた。警察が来ていた。通路でたばこを吸っていて（住民が）『そこちょっと通してください』みたいなところからトラブルになったんじゃないかと聞いた」 「カッとなりやすい性格」だったという山下容疑者。知人は、被害にあった伊藤さんとのトラブルを耳にしていました。 山下容疑者の知人 「『LINEが返って来ない』『電話かけても電話でない』『アフター来るって言ったけど来ない』『連絡ぶっちされた』怒っていた。（Q．どういう関係？）付き合っていたとかそういう感じではないと思う」 伊藤さんの誕生日には、山下容疑者が20万円ほどのプレゼントを贈ったという話も聞いたことがあるといいます。 山下容疑者の知人 「『殺す』『あいつマジやってやる』口に出していたけど『やめなよ落ち着きなよ』って言ったら、『そうだよね』『そんなんで人生棒に振ってもしょうがないよね。やめるわ』とは口にしていた。伊藤さんをというより、なんかあってむかついたら、マジあいつやるからって口癖のように言うタイプ」 強い怒りを募らせていたとみられる山下容疑者。警察は、動機などを詳しく調べています。