Reims célèbre ses 40 ans d’élégance automobile|ランスが祝う、クラシックカー40年の優雅

シャンパンで有名なランス。パリから東に車で2時間ちょっと。パリを出て高速道路を東に向かえば、観光用の案内看板に多くの第一次世界大戦ゆかりの地名が登場する。ヴェルダン、スーザンヌ、シャロン…。フランスにとって第二次大戦よりも第一次世界大戦の方が多く語られるということを、あらためて実感させられるルートだ。 【画像】戦前のトルペードから1950〜60年代の仏伊スポーツカー、さらには消防車やスクーターにいたるまで!ランス・シャンパーニュ自動車博物館開館40周年記念イベントの屋外展示車(写真22点) そんな歴史と記憶の地にあるのが、ランス=グー・サーキットである。1932年から1972年にかけてフランスGPをはじめとする数多くのビッグレースがここで開催された。公道を利用した高速サーキットにはファンジオやモスといった伝説の名手たちが集い、モータースポーツ史に残る名勝負が繰り広げられた。いまもその遺構は静かに残され、ランスという街の文化的背景の一部として息づいている。 そしてこの街には、もうひとつ自動車にまつわる重要な場所がある。それが、Musée Automobile Reims-Champagne──ランス・シャンパーニュ自動車博物館だ。 この博物館が開館したのは1985年。当時、レースカー・デザイナーでもあったフィリップ・シャルボノー氏のコレクションを母体に、旧工場跡に創設されたのがその始まりである。シャルボノー氏の没後は、熱心な地元のコレクターたちが集まり「SCAR(Salon des Collections Automobiles Rémois)」という運営組織を立ち上げ、館の維持と発展を担ってきた。 以来40年、フランス国内でも有数の規模を誇る自動車博物館へと成長した同館は、常時160台の四輪車と90台の二輪車を所蔵し、さらに7000点を超えるミニチュア模型やペダルカー、琺瑯看板のコレクションを擁する。 2025年6月29日、同館は開館40周年を迎え、その記念イベントが開催された。来館者はもちろん、ランス近郊から集まった車愛好家たちによって、博物館の外はさながら一日限りのコンクール・デレガンスのような賑わいを見せていた。 今回はそのうち、屋外に集まった参加車両の数々を紹介する。戦前のトルペード(メインの写真)から1950〜60年代の仏伊スポーツカー、さらには消防車やスクーターにいたるまで、展示された車たちはどれもそのオーナーの愛情と歴史を背負い、祝祭の空間を走らずして彩っていた。 なお、このイベントの核となる博物館内部のコレクションについては、次回あらためて紹介することにしたい。 写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

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