シンガー・ソングライターの河口恭吾がデビュー２５周年を記念し、１０曲入りアルバム「Ａｌｍｏｓｔ Ｂｌｕｅ」（よしもとミュージック）を配信限定で出した。 昨年１０月に５０歳になった人生観が反映されている。 どこかアンニュイな雰囲気が漂うタイトルは、自身について「デビューから遠いところまで歩いてきたと思っていたけれど、根本のところは実は変わっていないかも」と感じたことがきっかけだった。軽い失望感もありつつ、「スタートは同じでもゴールは違う。２０代より今のほうが音楽として表現できるようになっている」と年を積み重ねたことも前向きに受け止める。 「大人を休もう」は、上京当時から長い付き合いの友人から着想を得た。＜大人の階段登ったら 今度は降りてみようぜ＞と多忙な日常から力を抜いて、今の人生を楽しもうと呼びかける。「かっこいい友人なんだけど、最近太ってきた。彼との関係性を曲にしたら面白いなと感じた」と笑う。 「人が音楽を聴くときは、何かしらの変化を求めているのだと思う」と考えている。「５０歳になって華やかな日常はあまりなくても、想像力も生かしながら、人の心を揺るがす音楽を作っていきたい」 現在は全国のカフェを巡るツアーを展開中だ。「近い距離感でお客さんとのつながりを感じられるのは、音楽をする人間の本来の喜び」と実感している。 ８月２日は神奈川・相模大野の「ｃａｆｅｔｓｕｍｕｒｉ」で。（電話）０３・５５６２・２２５７。
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