大阪・関西万博『ジャパンデー』〜日本文化の継承 MISIAさん熱唱 藤原紀香さん震災30年語る

 大阪・関西万博で3日、日本文化を発信する『ジャパンデー』が開催され、会場・夢洲のEXPOホール「シャインハット」に約1100人が参加した。 大阪・関西万博『ナショナルデー』テーマは「LIFE WILL BLOOM 〜いのちは、何度でも輝く〜」<2025年7月3日午後 大阪市此花区・夢洲>  万博では、参加国にそれぞれ伝統や文化を紹介する「ナショナルデー」が設けられている。  ホスト国・日本は「ジャパンデー」として、10月13日までの開催期間の折り返しとなるビッグイベントとして位置づけられた。  テーマは『LIFE WILL BLOOM 〜いのちは、何度でも輝く〜』。  大阪・関西万博のテーマ”いのち輝く未来社会のデザイン ” に沿った構成。 ジャパンデ—・公式催事後、日本館前でミャクミャク、くまモン、ハロー・キティの着ぐるみも合流、記念撮影  プログラムのトップは昨年(2024年)、「書道パフォーマンス甲子園」2連覇を遂げた私立・鳥取城北高校書道部(2025年も出場予定)による命をテーマとした力強いパフォーマンスで観客を圧倒した。 ウエルカムアトラクション 鳥取城北高校書道部「いのちの力強さ」を表現 部員16人が息を合わせ、静と動を交錯させて思いを言葉にしたためた  宮内庁式部職楽部による雅楽「越天楽(えてんらく)」の演奏や、ソプラノ歌手・野々村彩乃さんによる国歌・君が代の独唱が続いた。 宮内庁式部職楽部による雅楽「越天楽」 ソプラノ歌手・野々村彩乃さんによる「君が代」独唱  その後、雅楽と現代音楽、さらに日本が誇る文化・マンガやダンスを融合させた舞台演出で、日本の伝統を未来へ継承する姿を表現した。 雅楽と映像のコラボレーション「いのちの鼓動」 ”あらゆるものに神が宿る”とされる日本文化 独自の価値観から様々な表現方法が生まれた “マンガ”をモチーフにジャパンコンテンツの拡がりが国境や言語の壁を越えて人をつなぐ MANGAの化身の巨大パペットと少女・サクラの出会いを軸に、ジャパンカルチャーの力と希望を描いたストーリー  そして、日本館の名誉館長で俳優の藤原紀香さんが、日本の国旗「日の丸」をイメージした朱色の帯に白色の着物姿で客席の中段に登場した。  藤原さんは、「いのちの輝き そして、世界へ」をテーマに、発生から30年を迎えた阪神・淡路大震災をはじめ、各地で起きた自然災害の被災者に向けたメッセージを朗読した。 藤原紀香さんは「いのちの輝き そして、世界へ」をテーマに自作のメッセージを客席から朗読  自身も阪神・淡路大震災で故郷の兵庫県(出身は西宮市)で被災した。それからの日々を、「心が折れそうになった日もあった。それでも私たちは助け合い、支え合いながらにぎわいを取り戻していった。私たちは困難を乗り越える力がある。私たちは幸せを運ぶ力を持っている。命の輝きは決して消えない」と語りかけた。  そして当時、神戸の小学校教諭だった臼井真さん(現在は神戸親和大学教授)が作詞・作曲した歌「しあわせ運べるように」を紹介。  藤原さんは、「この歌は、東北や熊本、能登などの被災地で口ずさまれ、ひとりひとりの心に届き、希望の灯をともした」と振り返った。 大阪・関西万博名誉総裁の秋篠宮さま、同妃紀子さま  式典には、参加各国の代表や、大阪・関西万博名誉会長・石破茂首相など日本政府関係者らが参列し、名誉総裁の秋篠宮さま、同妃紀子さまも出席。秋篠宮さまは「 日本のコンテンツが国境を越えて人々をつなげている。次世代を担う人たちには、世界の人々や文化との出会いを経験し、世界、そして未来について、考えを深めてほしい」と述べられた。  歌手・MISIAさんはスペシャルライブで、「希望のうた」、東日本大震災復興応援メッセージソング「明日へ」、そして「アイノカタチ」の3曲を熱唱した。 国民的アーティスト・MISIAさん 「希望のうた」、東日本大震災復興応援メッセージソング「明日へ」、「アイノカタチ」の3曲をスペシャルライブで熱唱<2025年7月3日午後 大阪市此花区・夢洲>  3曲続けての熱唱後、MISIAさんは「ありがとうございました」と両手を広げ、客席に一礼してカーテンコール。客席から「MISIAさん、ありがとう」と、割れんばかりの拍手が送られた。  ジャパンデー・公式催事終了後は、大阪・関西万博スペシャルサポーターのハローキティやくまモンが、大屋根リングの下でパレードを行い、ホスト国として来場者に笑顔と希望を振りまいた。 大人気のハローキティ 大阪・関西万博のスペシャルサポーターとして大屋根リングの下をパレードした<2025年7月3日午後 大阪市此花区・夢洲>

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