今月20日に投開票を迎える参議院選挙。連休、夏休み中の選挙で心配されるのが投票率の低下です。4日からは“期日前投票”が始まり、スーパーや駅ビルなど様々な場所で行われます。 【写真を見る】投票率“最下位”の足立区が行った対策 3連休中日+夏休みの投開票 政府は「期日前投票」利用呼びかけ 選挙戦2日目を迎えた参議院選挙。その投開票日は今月20日、「海の日」 を含む3連休の中日で、多くの小中学校の夏休みとも重なります。 大学1年生(19) 「(Q.7月3連休の予定は?)祭りに行く予定。埼玉の浦和まつりに」 中1・小4の母 会社員(40代) 「特に連休中、旅行とかの予定はないので投票に行く予定。みなさん連休だから予定があるんじゃないかなと思っている」 国政選挙で投開票日が3連休の中日となるのは初めてのことで、投票率の低下が懸念されています。 そこで期待されるのが、4日から始まった「期日前投票」。仕事や旅行など投票日に予定がある人でも、自治体が設けた場所で事前に投票できる制度で、政府は積極的な利用を呼びかけています。ただ街では... 主婦(40代) 「だいたい当日、投票日に行く。当日に行けるのでわざわざ前もって行かない」 大学4年生(22) 「期日前はやったことない。(Q.期日前投票のやり方はご存じですか?)いや知らないです」 実は渡部アナウンサーも... 渡部峻アナウンサー 「初めて期日前投票に行ってきます」 やり方は投票日と同じように入場整理券を渡して、交付された投票用紙に記入。投票箱の中に入れます。 空いていたためスムーズに投票できました。一票を投じた人は… 期日前投票した人(50代) 「紙見たら4日からって書いてあったので、4日に来ようかなと。世代的に若い人が活躍できるようなところがいいかなと思う」 期日前投票した人(40代) 「誰もが生きやすい社会という方向性のもの(政党)を選びました」 期日前投票ができるのは原則、午前8時半から午後8時までで、投票日前日の19日まで行われます。 投票率“最下位”の足立区 投票率アップの対策 小沢光葵キャスター: 投開票日が3連休の中日ということで投票率はどうなるのか。投票率を上げるために自治体もさまざまな取り組みを行っています。 東京・足立区の投票率は、2024年の衆院選・都知事選では、23区中最下位でしたが、2025年の都議選では23区中16位と上昇しています。 足立区では、北千住駅直結のマルイの10階の期日前投票所で投票を行うことができます。ただ、選挙日が近づくと30分待ちの場合もあり、「そんなに待てない。帰る!」という人もいたそうです。 そのため、2025年の都議選から最終2日間は会場を拡大。スタッフも10人から20人に倍増するという対策をとったことで待ち時間が大幅に短縮されたそうです。 足立区の選挙管理委員会は、こうした取り組みが投票率アップに繋がったとみています。 上村彩子キャスター: 期日前投票ができる場所は増えているそうです。 前回2022年の参院選時の6157か所から、今回の参院選は700か所以上増え、6905か所だということです。さらに、イオンも全国の商業施設で過去最多182か所の投票所を設置しているといいます。 初めて投票に行くという人は、どうやってやるのかなど不安に思うこともあるのではないでしょうか。駅や商業施設に家族と行っての(投票)デビューであれば、ハードルもぐっと下がると思います。大事な1票なので投票所に行って意思表示をしましょう。