【帝王賞】松山「悔しいです」レース後ジョッキーコメント

 7月2日、大井競馬場で行われた上半期のダート総決算・帝王賞(交流G1・ダ2000m)は、ルメール騎乗のミッキーファイトが交流G1初制覇を飾った。3コーナー先頭から長く良い脚を使って進出。最後までライバルの追撃を凌ぎ切り、着差以上の強さを見せつけた。2着はアウトレンジ、3着にノットゥルノが入り、馬券圏内はJRA勢が独占した。 帝王賞、レース後ジョッキーコメント 1着 ミッキーファイト C.ルメール騎手 「良いレースを期待していましたし、能力のある馬なので、その力をしっかり発揮してくれたと思います。タイトルにふさわしい走りをしてくれました。スタートから馬は落ち着いていて、向正面でも冷静さを保っていました。ペースを上げたあとも非常にスムーズな走りができていたと思います。最後の直線は、本来なら止まってもおかしくないところでしたが、能力で押し切ってくれました。体がとてもパワフルで、自分のリズムで走れるのはもちろん、後方からの競馬もこなせる点がストロングポイントですね。パドックから多くのファンの皆さんの姿が見えました。きょうはミッキーファイトがスーパースターホースへと成長していく、その未来が見えた気がします。大井競馬場に足を運んで応援してくださり、ありがとうございました」 田中博康調教師 「勝てて嬉しいです。1コーナーまでの入りは、スムーズに行って順調にリズム良く走れていましたが、3コーナーから有力どころが早めに来ましたし、少し厳しい流れになってきたと思いましたが、直線も長いですし、馬が持ちこたえてくれたなと思いました。(ジョッキーには)枠が内なので、ここ最近安定していましたがスタートが必ず決まるとも限らないし、そのあたり隊列を見てロスがないところで、かつ、包まれずスムーズに運べて、この馬の能力が抜けていると思って乗って欲しいと伝えました。3コーナーから厳しい流れだと思って見ていましたが、馬の地力が素晴らしいものがあるなとゴールした時に思いました。2歳の頃と比べると随分と落ち着いて、調整できるようになりましたし、ナイターといった慣れないところですが、馬は色々な経験をしているので、そういったところが活きていると思います。精神力も強い馬で、本当に今が心身ともに充実してきた印象です。(次走の予定は)ここで大きい舞台を勝てたので、また色々なプランが出てくると思いますが、海外も含めて選択肢としては幅広く考えています。ただ、成長途上の段階でもありますので、確実ではないですが、国内の大きいレースを目指していくことになると思います。ようやくG1というタイトルを勝つことができて、強いミッキーファイトを見せることができて、ほっとしています。これから更に強くなると思いますし、ますますの活躍を応援していただけたら嬉しいです」 2着 アウトレンジ 松山弘平騎手 「良い形で脚を溜められましたし、最後までしっかり伸びてくれました。差のない走りをしてくれただけに悔しいです」 3着 ノットゥルノ 武豊騎手 「先手が取れればと思っていましたが、出して行かなくても行きっぷりは良かったです。久々に良い形で頑張ってくれました」 4着 ディクテオン 矢野貴之騎手 「良い脚でした。ちょっと持つところがなくて、本当に淀みなく流れてるなという感じもありましたし、道中も溜めが上手くいかなかったです。それでもよく伸びてきていますし、基本的に今回も前が止まらないので、4コーナー回った時は射程圏の感覚はあったのですが、やっぱり前に止まらなかったです。それでもよく追い込んできているので、どこかでは大仕事はしてくれそうな気がします」 【動画】上半期のダート総決算・帝王賞「きょうの精一杯です」 帝王賞 レース写真 (C)Hiroki Homma 5着 ウィルソンテソーロ 川田将雅騎手 「きょうの精一杯です」 6着 ラムジェット 三浦皇成騎手 「良いところで取りたいポジションを取れたので、3コーナーでいつも通り手応えはなかったですが、3コーナーの入りの時はちょっと盛り返してくれたんでいいかなと思ったんですけど…4コーナーで一瞬にして離されてしまったんで、最後もちょっとこう脚が上がってる感じもありましたし、ここまで負けると思ってなかったので悔しいです。それでも海外初経験の後の初戦なので、暑い時期もありましたし、ここを使ってさらに良くなってくれると思います」 9着 シンメデージー 吉原寛人騎手 「勝負をしにいって流れにも乗せて行ったので、やっぱり大井だと力でなんとかっていう感じにはならなかったので最後脚が上がってしまいました。ちょっとチャレンジしたかったんで、着狙うよりは勝ちに行って流れに乗せたかったです。思った以上にちょっと進みも悪くて、もうちょっと進んでくれるかなと思ったんですけど、ちょっと今日は残念でした」  レース結果、詳細は下記のとおり。  7月2日、大井競馬場で行われた11R・帝王賞(Jpn1・4歳上・ダ2000m)は、C.ルメール騎乗の1番人気、ミッキーファイト(牡4・美浦・田中博康)が勝利した。クビ差の2着に4番人気のアウトレンジ(牡5・栗東・大久保龍志)、3着に5番人気のノットゥルノ(牡6・美浦・中舘英二)が入った。勝ちタイムは2:03.1(良)。  2番人気で川田将雅騎乗、ウィルソンテソーロ(牡6・美浦・高木登)は、5着敗退。 内外離れてゴール 帝王賞・ミッキーファイトとC.ルメール騎手 (C)Hiroki Homma  C.ルメール騎乗の1番人気、ミッキーファイトが嬉しい交流G1初制覇を飾った。3コーナーから先頭の強気の競馬で進出。後続の押し上げもかわしながら直線まで運ぶと、粘りに粘ってゴール前では外から伸びてきたアウトレンジの追い上げもクビ差凌ぎ切った。 ミッキーファイト 9戦6勝 (牡4・美浦・田中博康) 父:ドレフォン 母:スペシャルグルーヴ 母父:スペシャルウィーク 馬主:野田みづき 生産者:ノーザンファーム 【全着順】 1着 ミッキーファイト C.ルメール 2着 アウトレンジ 松山弘平 3着 ノットゥルノ 武豊 4着 ディクテオン 矢野貴之 5着 ウィルソンテソーロ 川田将雅 6着 ラムジェット 三浦皇成 7着 オピニオンリーダー 本田正重 8着 ヴィアメント R.クアトロ 9着 シンメデージー 吉原寛人 10着 キタノヴィジョン 石川倭 11着 ミックファイア 御神本訓史 12着 ヒーローコール 山中悠希 13着 グランデマーレ 本村直樹 競走除外 メイショウハリオ 浜中俊

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