【フェラーリ新型】ローマの後継モデル『アマルフィ』を発表 640psへと進化 扱いやすさを追求

ローマ後継、名前はアマルフィ フェラーリは、ローマの後継にあたる新たなエントリーモデルとして『アマルフィ』を発表した。 【画像】フェラーリ新型モデル『アマルフィ』 詳細をみる 全119枚 シャシーはローマと共通ながら、フェラーリはこれを『完全新設計のモデル』と位置づけており、ほぼすべてのボディパネルが変更され、フロントに搭載される4.0L V8ツインターボエンジンも大幅な改良が施されている。 新型モデル、フェラーリ・アマルフィ フェラーリ その結果、最高出力はローマ比19ps増の640psに達し、最大トルクは77.4kg-m(561lb-ft)のままながら、0-100km/h加速は3.3秒(ローマ比で0.1秒短縮)をマークする。 数字上の進化は小さいようにも見えるが、フェラーリは今回、とくに3速や4速といった高いギアでのエンジンレスポンスに重点を置いて開発を行った。その成果は0-200km/h加速において顕著に現れており、9.0秒(ローマ比で0.6秒短縮)を実現している。 レスポンス向上の要は、1.3kgの軽量化を果たしたカムシャフトの採用と、『12チリンドリ』と共通のボッシュ製ECUの搭載である。さらに、ヘッドライト内に新たに設けられた導風ダクトがターボチャージャーに空気を供給しつつ空気抵抗も低減している。 誰にとっても扱いやすく フェラーリによれば、アマルフィは単に速さを追求しただけでなく、「誰もが扱いやすいフェラーリ」を目指して開発されたという。これは、ローマ購入者の約半数がフェラーリ未経験者だったという事実に基づいている。 製品開発責任者ジャンマリア・フルジェンツィ氏は以下のように語っている。 フェラーリ・アマルフィ フェラーリ 「初めてフェラーリを運転する人にとって、恐れずに楽しめるような必要があり、600ps以上の出力があっても、“扱いやすさ”を実現することがこのモデルの使命といえます。 そして、熟練のドライバーにとっては、そのポテンシャルを山道でも高速道路でも存分に発揮できる存在であるべきなのです」 この「扱いやすさ」を実現するために、フェラーリは予測可能な挙動を目指したという。新形状のアンダーボディリップとアクティブ・リアウイングは空力性能を最適化し、ウイングを最も立てたポジションでは、ローマ比で110kgのダウンフォース増加を達成する。 また、アマルフィには『ブレーキ・バイ・ワイヤ』が採用されており、ペダル操作が電子的に制御される。これにより「どんな天候でも安定した制動フィールを提供できます」とフルジェンツィ氏は説明し、「大きな進化」と強調した。 静粛性・安定性・快適性を備えた日常的な使用から、高性能を発揮するスポーツドライビングまで幅広く対応する点もアマルフィの特徴である。 「家族と過ごすときには、安全で快適な移動手段として。一人でドライブを楽しむときには、よりエンゲージメントの高い設定に変更することもできるのです」 デザインは大幅に刷新 メカニズム面での進化は多岐にわたるが、デザインに関しては「進化的刷新」といえる。チーフデザイナーのフラヴィオ・マンゾーニ氏は、「ローマのデザインエッセンスを維持しつつ、よりモダンに仕上げる」ことを目指したと語る。 外装はウィンドウグラフィックを除く全パネルを新設計。特にフロントマスクは大きく刷新され、ローマの尖ったノーズとグリルは姿を消し、プロサングエに通じる新デザインが与えられた。 フェラーリ・アマルフィ フェラーリ 「新型フェラーリのアイデンティティと整合性を保ちつつ、同じデザイン要素の繰り返しにならないよう配慮した。同時に、モデル間で“ファミリー感”も重要だと考えています」とマンゾーニ氏は説明。 インテリアでは、アルミ削り出しによる新設計のセンターコンソール、通称『ブリッジ』が採用され、10.25インチの中央インフォテインメントディスプレイ、15.6インチのデジタルメーター、8.8インチの助手席スクリーンが並ぶ。 また、ユーザーからの要望により、物理ボタン式のスタート/ストップスイッチを含むステアリング操作系が復活した点も注目に値する。 なお、車名が『ローマ』から『アマルフィ』へと変更された理由について、マーケティング責任者のエンリコ・ガリエラ氏はこう語っている。 「作品を購入するとき、その名称は新しくあるべきです。このクルマは新しいストーリーを持っているので、それにふさわしい“名前”が必要だったのです」 新型フェラーリ・アマルフィのデリバリーは2026年初頭に左ハンドル市場から開始され、続いて右ハンドル仕様も登場する予定である。イタリア本国での価格は24万ユーロ(約4000万円)からとなる。 なお、ローマ・スパイダーはアマルフィと並行して販売が継続され、アマルフィのスパイダーバージョンも数年の内に登場する見込みである。

もっと
Recommendations

スズキ斬新「“デカい”ジムニー!?」に再注目! 6枚ドア「ワイドボディ」&ガバッと開く「観音開きドア」採用! まさかの“V6エンジン”搭載×ベタベタ仕様が個性的! NATS「ジムニーJ1」とは?

軽自動車の枠を超えた巨大なスズキ「ジムニー」のカスタムカー

新車時「150万円」台!? 三菱の「コンパクトミニバン」に反響多数! ×全長4.4m級の広々「3列・7人乗り」に「今こそ欲しい」「復活に期待」の声も! ターボモデルもあった「ディオン」に寄せられた“熱視線”とは

復活すれば「シエンタ」「フリード」のライバルに!?三菱が過去に販…

「意外な層」に売れている米国スバル 小さな町で見た自由の音色 英国記者の視点

音楽を愛する小さな町かつて伝説の音楽フェスティバルが開催されたニ…

トヨタの「ハイパフォーマンスモデル」にブラック仕様登場! 394万円「プリウスNight Shade」発売! 特徴は? 販売店にも反響多し

トヨタ「プリウス」一部改良、特別仕様車"Night Shade"を7月1日に発売…

3.5リッターで460馬力! 日産「新“高性能”SUV」初公開! カクカクデザイン×迫力エアロが超カッコイイ「アルマダNISMO」加国に登場

フラッグシップSUVに待望のハイパフォーマンスモデル登場 日産のカ…

日産自動車、欧州で第3世代「e-POWER」を搭載した「キャシュカイ」を発表

日産自動車(以下、日産)は2025年6月26日、第3世代となる「e-POWER」…

新型「“5人乗り”フラッグシップSUV」発表! 8年ぶりの“全面刷新”で「斬新デザイン」&“リッター約20キロ”走る新パワトレ採用! メーカー初「画期的システム」も搭載のプジョー「3008」発売!

インテリアは2列シート5人乗りのレイアウトで、開放感あるデザインを採用

ジムニー「ノマド」どうイメチェン? アピオ出展のカスタムカーとは 東京アウトドアショー2025

アピオはジムニーを専門に、カスタムパーツ開発をする企業

トヨタ最新「最安ランドクルーザー」に大反響! 「“観音開きドア”がめちゃ便利」「300万円くらいオトクだけど大満足」「“リッター10キロ以上”走るのは意外」の声も! レトロデザインの「70 AX」に熱視線!

ネット上では「リッター10キロ以上走るの意外」などの声が続出

年々人気が高まっている「フローティングスタイル」のカーナビ

『フローティングスタイル』のカーナビ今回は、年々人気が高まってい…

loading...