梅雨明けしていないのに気温はかなり上昇し蒸し暑い日が続きますが…そんな時には…さっぱりとした“おすし”が食べたくなりませんか? しかし、本格的なすし店は、なかなか手が出せないのが現状…。そんなときにおすすめなのがスーパーなどで売られている通称“パックずし”。 ある調査によると、スーパーなどですしを買う人は約50%と、実は回転ずしに次いで利用する人が多いのです。それは、手頃なのにクオリティーが高いものが次々と登場しているため。 (客) 「おいしいですよ」 (客) 「安いのばかり選んで買うから」 (客) 「本当にありがたいとしか思わないですね」 スーパーの鮮魚コーナーが手掛ける「パックずし」は、鮮度抜群なのはもちろんシャリにも驚きの秘密が。 (担当者) 「こちらの配合はちょっと企業秘密になっていて、ちょっと言えないんですけど」 さらに「ドン・キホーテ」には、静岡・焼津で超有名な水産会社が出店。目利きのプロ厳選のネタを使った約70種類の"パックずし"がずらり。その秘密が詰まった製造現場をテレビ初公開。 (担当者) 「できる限り極限までですね、鮮度の良いものを各店に届けるように頑張っております」 「エブリーライフ」は、手頃で人気の"パックずし"。中でもコスパ最高と話題の注目店を徹底調査。そのこだわりの味と安さの秘密に迫ります。 まずは、焼津市を中心に静岡県内に14店舗を展開する、地域密着型の人気店「スーパー田子重」、そこにありました。パックずし。7貫で463円のパックや、これは8貫に細巻もついて646円とお手頃価格。お客さんの反応は? (客) 「子どもが上の子幼稚園に行っているので、お昼で簡単に自分だけで食べられるようによく買います。本当にありがたいとしか思わないですね」 実は、「スーパー田子重」には、もう一つパックずしコーナーがあるんです。それが鮮魚コーナーの横にあるその名も“田子の寿司”。「スーパー田子重」でも5店舗のみで販売している特別なすしで、これは大きなマグロが9貫入って862円とお値打ち価格。店内のポップには『魚屋さんの本気寿司』との文字も。一体その本気度とは? (田子重 下川原店 海産部チーフ 向山 雄一 さん) 「焼津小川港ですとか、焼津港とか、沼津港から仕入れさせていただいて、地物のお魚を使ったお寿司になっていますので、大変鮮度の良いお魚を使ってますので、そういったところが自慢の一つかなと思っております」 毎朝、バイヤーが直接市場に出向き、選りすぐりの魚だけを仕入れ、店ですぐにすしに。仲介業者を通さないことでコストも削減できるのです。これはマグロにタチウオ、サーモンなど8貫入って862円。この鮮度とネタでこの値段は破格です。 しかし、おいしさの秘密は、ネタだけではないのです。 (田子重 下川原店 海産部チーフ 向山 雄一 さん) 「おコメはしっかり国内産のブランド米を使わせていただいて、硬くならないようにふんわりなるように(炊いて)味の方は、どちらかというと甘さは控えめでさっぱり目になるように…というのを目指してやっています。こちらの配合は企業秘密となっていて言えないんですけれども」 シャリにもこだわる「田子の寿し」。コメはすしに適した岐阜県産のブランド米「はつしも」を使用。すし酢も、独自の材料と配分ですしネタを引き立たせる味に調整しているのです。 これらを機械を使って混ぜ合わせ、シャリ玉まで自動で製造。これによりコストは抑えつつも、おいしさと満足度が高い田子重オリジナルのパックずしを。実現しているのです。お魚屋さんの本気をぜひ味わってみてはいかがですか? 続いては焼津市の「MEGAドン・キホーテ」内にある「福一」。 焼津市に本社を構える総合水産会社で、所有するの船で行うマグロやカツオ漁から、加工・販売までを一貫して行うことで新鮮でおいしい魚介類を安く販売しています。 ここで人気なのは、やはり“パックずし”。マグロやエビなど6貫入って453円のパックや、たっぷり8貫入って842円のものなど、新鮮でお得なパックずしがいっぱいです。 しかし、「福一」の人気商品は“握りずし”だけではないのです。 (福一漁業 直販部 田中 朋和 さん) 「『福一』ならではというところで、マグロを中心とした、商品が多い中で、丼の部分でいろいろな盛り方ができるというところで、しかも大量生産が可能な商品となりますので、お安くご提供できているかと思います。製造している種類と言いますと70種ほどございます」 “お客さんにワクワクしながら選んでもらいたい”、そんな思いがあるそうです。お客さんの反応は? (客) Q.おすし好きですか? 「おすし好き~おいしくていいと思います」 (客) 「おいしいですよ。このぐらいの値段ならいいんじゃないですか。おすし屋さん行ったらもっと高いしね」 (客) 「おいしい。おいしい」 Q.ものすごく吟味してますね? 「うん。どっちがいいか…。これでいい。決まりました」 しかし、どのようにしてこれだけの商品を生産しているのでしょうか? そこで、テレビ初公開。「福一」のセントラルキッチンに「every.しずおか」のカメラが特別に入れることに。 朝6時、そこには、20人ほどのスタッフが、全て手作業で“パックずし”を製造しています。 実は、こちらでは、「メガ・ドンキホーテ」店の他に、ドラッグストアの「杏林堂」や、静岡駅などで販売する商品も製造していて、その数は平日で1日約2000個。しかも、そこには驚きのこだわりが…。 (福一漁業 直販部 田中 朋和 さん) 「鮮度感を保つためにですね、夜の9時、10時から始めさせていただいて、解凍、切りつけと。そして盛り付けに関しましては朝3時ぐらいから、できる限り極限までですね作業をして、鮮度の良いものを各店に届けるように頑張っております」 前日の日中から作業を始めれば負担も減らすことができ、費用も抑えられますが、全ては、最高の状態で“おすし”を届けるため。また、鮮度の良い商品をすぐに補充するため、一部は「MEGAドン・キホーテ」の店内でも、製造を行っています。 そんな「福一 メガドンキホーテ店」の人気商品トップ3を発表。 まず第3位は、「南ねぎとろ丼」。通常、ネギトロはいろいろなマグロを使用しますが、「福一」はミナミマグロに強いため、なんとミナミマグロだけでこの値段を実現させています。 続いて第2位は「海鮮丼ミニ」。マグロやイクラ、シラスも入って何と429円!サイズ感もよく、女性に人気の一品です。 そして…。 (福一漁業 直販部 田中 朋和 さん) 「第1位は、天然ミナミマグロの中トロ切落し丼になります。やはり天然のミナミマグロの、しかも中トロを使っている…というところになりますし、マグロ1本丸々仕入れておりますので、そこから余すことなく使うことによりまして、コストメリットと、そして良い厳選された素材を提供できております」 進化し続ける“パックずし”。安くておいしいおすしを食べて、2025年の夏も元気に過ごしませんか?