最新型「4列“10人乗り”SUV」!? “既視感ありまくり”デザイン&90馬力のベンツエンジン採用! 走りは期待できない“約300万円”のインド車「シティライン」がスゴイ

驚愕の4列10人乗り!? 異色SUV シティライン  世界に目を向けると、日本では考えられないようなユニークな仕様のクルマが数多く存在します。特に人口14億人を抱えるインド市場では、独特のニーズに応じたモデルが見られます。  その中でも特に異彩を放つのが、インドの自動車メーカー「フォースモーターズ」が販売する大型SUV「シティライン」です。 既視感あるけどカッコイイ! 「シティライン」 【画像】超カッコイイ! 最新型「4列“10人乗り”SUV」を画像で見る(88枚)  フォースモーターズは、インドのプネーに拠点を置く1958年設立の自動車メーカーで、主に商用車やSUVを手掛けています。シティラインは、同社の商用車ラインナップの一つとして、2023年4月に発売されました。  まず目を引くのが、そのエクステリアデザインです。角張ったスクエアなフォルムや丸型ヘッドライト(ただし、ハウジングは角型)などは、メルセデス・ベンツの高級オフローダー「Gクラス」を連想させます。  もちろん細部は異なりますが、全体としてタフで無骨な雰囲気は共通しており、既視感を覚えるデザインと言えるでしょう。  ボディサイズは全長5120mm×全幅1818mm×全高2027mmとかなり大柄で、日本の大型ミニバンよりも長い堂々とした体躯です。骨格にはトラック譲りの頑丈なラダーフレーム構造を採用しています。  最大の特徴であり、最もユニークな点は、そのシートレイアウトです。この大きなボディの中に、前から2人、3人、2人、3人という配置で4列シートが備えられ、合計10人の乗車定員を実現しています。  シティラインには、同じプラットフォームを用いた姉妹車(ベース車)として「Trax Cruiser(トラックスクルーザー)」があります。Trax Cruiserには、後部に横向きのジャンプシートを備えており、合計13人(12人+運転手)が乗車できる仕様もラインナップされています。  シティラインは乗車定員こそ少ないものの、全席が前向きシートであることが特徴です。ただし、4列目シートの後ろには荷物を置くスペースがほとんどなく、多人数乗車時には快適性の工夫が求められるかもしれません。2列目シートは6:4分割で折り畳みが可能です。  パワートレインには、2.6リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力90馬力、最大トルク250N・mを発揮します。これはかつてメルセデス・ベンツが開発したエンジンをライセンス生産したものとされますが、車両重量が3トンを超えることを考慮すると、動力性能はかなり控えめと予想されます。組み合わされるトランスミッションは5速MTのみというシンプルな設定です。  駆動方式は2WD(後輪駆動)のみで、4WDの設定はありません。車名が示すとおり、都市部やその近郊での使用を主眼としたモデルであり、悪路走破性を強くアピールしているわけではありません。  しかし、最低地上高は191mmを確保しており、サスペンションもリアには耐久性の高いリーフスプリングを採用するなど、インドの道路事情を考慮した設計となっています。  装備面は非常にシンプルです。  後席用のエアコン吹き出し口は備わっているものの、オーディオ類は搭載されておらず、先進運転支援システムなども装備されていません。快適性や安全性は必要最低限にとどめられているようです。  価格はインドで165万5740ルピー(約306万円)から。10人乗りという収容能力と大柄なボディを考えれば、非常に安価な価格設定といえるでしょう。  このユニークすぎる4列10人乗りSUVに対し、日本のインターネットユーザーなどからは「さすがインド!」「すごい発想」「90馬力で10人は厳しいのでは…」といった驚きや戸惑いの声が多く寄せられています。  残念ながら、現在の日本の安全基準や環境基準などを考慮すると、このシティラインが日本市場に導入される可能性は極めて低いと思われます。  しかし、日本では考えられないような仕様のクルマが、その国の市場ニーズに合わせて最適化され存在しているという事実は、自動車の多様性を示しています。シティラインは、まさにインドという国の事情を色濃く反映した一台と言えるでしょう。

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