ホンダの人気コンパクトカー「フィット」なぜ“普通のシフトレバー”が装着される? ハイブリッド車に搭載される斬新すぎる「ボタン式シフト」非採用になった意外なワケとは?

「フィット」なぜ“普通のシフトレバー”が装着される?  ホンダ「フィット」は、同社を代表するコンパクトカーとして人気のモデルです。  初代モデルは2001年に登場。燃料タンクを車体中央に配した「センタータンクレイアウト」という独自の構造を採用して広い室内空間を確保。このレイアウトは歴代モデルにも採用されています。 「フィット e:HEV」ハイブリッドでもなぜ普通のシフトレバーなの? 【画像】超カッコいい! これがホンダの「最新シフト」です!(24枚)  現行モデルは2020年2月にデビューした4代目。初代モデルから採用される低床FFプラットフォームによる広い室内や使い勝手の良さはそのままに、心地よい視界、快適な座り心地、快適な乗り心地、快適な移動をサポートする使い心地といった4つの「心地よさ」にこだわりました。  また、ユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせて選択できる5つのタイプを設定するのも特徴のひとつ。  2025年6月時点では、シンプルで自分らしさが光る「BASIC(ベーシック)」、生活になじむデザインと快適性を備えた「HOME(ホーム)」、エンジョイライフに応えるSUV風の「CROSSTAR(クロスター)」、洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュな「LUXE(リュクス)」、走りの質にこだわった「RS(アールエス)」の5つのタイプが設定され、好みに応じて選べます。  ボディサイズは全長3995-4095mm×全幅1695-1725mm×全高1515-1570mm、ホイールベースは2530mmと、全長約4mかつ5ナンバーサイズ(クロスターのみ3ナンバー)に収まるコンパクトなボディで扱いやすさも魅力となっています。  パワートレインは、1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドをラインナップ。  最新の2024年9月に発売された改良モデルでは、新たにオートリトラミラーや全席オートパワーウインドウ、助手席シートバックポケット、ラゲッジルームランプを全グレードに標準装備とするとともに、各グレードの装備内容を変更し、日常での使い勝手をさらに高めました。  そんなフィットのハイブリッド車の車内をよく見ると、シフトは一般的なレバータイプが装着されていることに気づきます。なお、ガソリン車にも同じレバータイプのシフトが備わります。  最近のホンダのハイブリッド車ではシフトレバーを廃止しており、ボタン式の先進的な「エレクトリックギアセレクター」を装着。 「e:HEV」と呼ばれるハイブリッドシステムを搭載する「ステップワゴン」や「シビック」「ZR-V」「オデッセイ」「アコード」のほか、軽商用EVバン「N-VAN e:」、燃料電池車「CR-V e:FCEV」に備わるエレクトリックギアセレクターは、「P」「R」「N」「D/B」の各シフトレンジを、ボタンを押し下すことでセレクトすることができます。  なお、ブラインドタッチで操作することを考慮し、押し間違いを防ぐため、それぞれボタン形状やサイズが異なることに加え、Rレンジ(バック)は押す方向をほかのボタンと変えるなどの工夫が加えられています。  そんななか、フィットもハイブリッドシステムはe:HEVですが、エレクトリックギアセレクターではなく、通常のシフトレバーが備わるのはなぜなのでしょうか。  先進的なエレクトリックギアセレクターを採用しなかった理由についてホンダは「フィットは若者から高齢者までさまざまな年代の人が運転するため、操作を間違わないように通常のシフトレバーを採用した」と説明。  誰もが違和感なく操作できることを重視し、フィット ハイブリッドには通常のシフトレバーが採用されたというわけです。  また、エレクトリックギアセレクターは、トランスミッションの構造が複雑で、その分車両価格が高くなるという事情もあります。そのため、フィットのほか「フリード」や「ヴェゼル」といったBセグメント車は、e:HEVでも通常のシフトレバーが搭載されています。 ※ ※ ※  フィットの価格(消費税込)は172万400円から284万6800円です。

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