国民民主党・玉木雄一郎代表は３０日、東京・新宿駅西口ヨドバシカメラ前で街頭演説会が終わったあと、参院選（７月３日告示、２０日投開票）に立候補予定の�元格闘家�須藤元気氏と会見を行った。 　須藤氏は過去に自身のＸ（旧ツイッター）で「もういい加減ワクチン接種を進める理由はないでしょ」と投稿。これが同党と主張とは異なる立場の考えを示したことで、ネット上で物議をかもしていた。 　まず、玉木氏は参院選の第一声を東京都内で行うことを明かした上で、須藤氏の問題について言及した。 「全国比例で立候補を予定している須藤元気さんですけども、この間、いろいろと過去のワクチンをめぐる発言などで、皆さんからいろいろご指摘やご心配を受けました。先日、私と医師の免許を持っています福田徹代議士と３人でよく話し合いをしまして、須藤さんの問題意識も経緯も聞き、その上で医者として科学的な見解を持っている福田さんから（須藤氏）過去の発言について『ここは科学的根拠が乏しい』『事実に反する』とか、ひとつひとつ丁寧に説明をし、須藤さんにもご納得をいただいた」 　玉木氏は須藤氏が過去に自身Ｘで発信したワクチンに関する発信について「私も全部整理して見ましたけども、やはり正直申し上げて、科学的根拠に乏しい発言があったということ。このことは本人にも反省を促したところです。そのことによってあの時の大変な過酷な環境の中で、患者の命を救う、重症化を防ぐ観点から、使命を果たしておられた医療従事者の皆さんに精神的、肉体的にもですね、大きな負担をかけてしまったことについて『（須藤氏に）率直に詫びるべきだ』と申し上げた」とした。 　最後に玉木氏は「ワクチンに限らず、科学に基づく知見に立って発信しなきゃいけない局面はあると思います。その時は党内外の専門家の意見をしっかり、私自身もうかかがった上で、対外的な発信については慎重に行っていくことが必要だろうということで心合わせをしたところです」と語った。