メルセデスAMG、4気筒PHEV廃止へ 「共感」得られず 直6およびV8エンジンに切り替え

エンジン多気筒化 排出ガスも背景に メルセデスAMGは、高性能モデルの『C 63』と『GLC 63』から4気筒プラグインハイブリッドを段階的に廃止する準備を進めている。エンジンラインナップにおける戦略を転換する。 【画像】ハイパフォーマンスを極めた4気筒PHEV【GLC 63とC 63を詳しく見る】 全37枚 AUTOCARの取材に応じたメルセデスAMGのある幹部は、今後のガソリンエンジン搭載モデルには、現在の直列6気筒の改良型、あるいはGTブラックシリーズで採用されているフラットプレーン・クランクシャフトのV8が搭載される予定であることを明らかにした。 C 63などの4気筒PHEVは、顧客からの支持を得るのに苦戦している。 「技術的には、4気筒は量産車用として最も先進的なパワートレインの1つです。パフォーマンスも非常に優れています。しかし、それにもかかわらず、従来のお客様の共感を得ることができませんでした。当社はそのことを認識しています」と関係者は述べている。 現行のC 63 S Eパフォーマンスでは、2.0L 4気筒エンジン『M139』と電気モーターを組み合わせ、合計出力680psを実現している。2022年に大々的に発表されたが、V8エンジンを搭載した前モデルに比べて個性に欠け、重量も重いとして、愛好家から批判を受けた。 段階的廃止の具体的なスケジュールは確認されていないが、4気筒PHEVは「最終的には」別のパワートレインに置き換えられるものの、当面は生産が継続されるという情報もある。 戦略転換の主な理由の1つとして、4気筒エンジンを今後のユーロ7排出ガス規制に適合させるための開発コストが高いことも挙げられる。 「エンジンのポテンシャルには疑いの余地はありません。当社がこれまでに開発した中で最も高度なエンジンの1つです。しかし、ユーロ7基準に適合させるための投資は非常に高額です」と関係者は言う。 メルセデス・ベンツはAクラスなど、M139エンジンを搭載しているコンパクトモデルの生産を終了する。また、SL 43 4マティックなどのモデルについても、現在の2.0Lエンジンから新しい6気筒ターボエンジンへの切り替えを検討している。 ドイツで開催された『コンセプトGT XX』の発表会で、メルセデス・ベンツの最高技術責任者(CTO)であるマルクス・シェーファー氏は記者団に対し、AMGのデュアルパワートレイン戦略へのコミットメントを改めて表明した。 「AMGはデュアル戦略、つまり2つの柱を中心に据えます。電気の柱は大きく成長します。しかし、もう一方の柱である(電動化された)内燃機関も存続します」とシェーファー氏は述べ、さらに次のように付け加えた。 「AMGとメルセデスは、まったく新しいV8エンジンを共同開発しています。このエンジンは、今後の排出ガス規制に対応するものです。(大型エンジンに関しては、)6気筒と8気筒のユニットを引き続き提供し、いずれも48Vシステムまたはフルハイブリッドシステムで電動化します」

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