関東で相次いだ「闇バイト」による強盗事件のうち、去年11月、千葉県四街道市で起きた強盗致傷などの事件で実行役として起訴された男の初公判が行われ、男は起訴内容を一部否認しました。 金子優汰被告は去年11月、四街道市の民家に強盗目的で侵入しようとした住居侵入未遂の罪と、その直後に近隣の別の住宅に押し入り、住人の男性に暴行を加えた上で現金を奪った強盗致傷などの罪に問われています。 30日の初公判で金子被告は、住居侵入未遂事件については、「空き巣目的です」と述べて強盗目的ではなく窃盗が目的だったとして、争う姿勢を示しました。 検察側は冒頭陳述で、「携帯ゲームの課金などで金に困り、SNSで闇バイトなどに手当たり次第応募して、『りりちゃん』『ポンデリング』と名乗る人物と知り合い、指示を受け犯行に及んだ」と明らかにしました。 その上で金子被告が強盗致傷事件では「奥さんがどうなってもいいのか」などと被害者を脅していて、「脅迫が家族に関わることで悪質」だと指摘しました。 一方、弁護側は被告は「犯行直前まで荷物を受け取る仕事だと認識していた」とした上で指示役からは「『母親がどうなっても知らないぞ』などと脅されていた」と釈明しました。
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