ロシアのプーチン大統領は２７日、ウクライナ情勢などを巡る米国のトランプ大統領との対面会談について、「実現の可能性は十分ある。喜んで準備を進める」と述べた。 トランプ氏の大統領就任後、米露関係が安定し始めたと評価し、秋波を送った。ウクライナ和平に向けた交渉が停滞する中、トランプ氏をつなぎとめる狙いがあるとみられる。 訪問先のベラルーシの首都ミンスクで記者団に語った。プーチン氏はトランプ氏を「勇気ある人物」で「非常に尊敬している」と述べ、「ウクライナ問題の解決に真剣に取り組んでいる」と評価した。「米国企業が我々の市場への復帰を望んでいる」とも語った。 和平に向けたウクライナとの３回目の直接協議については、イスタンブールで開催される可能性があると指摘。「将来の和平条約に関する覚書」に関する議論が行われるとの見通しを示した。 一方、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）が加盟国の防衛支出を増額させる方針で合意したことには激しく反発した。ロシアの防衛費は現在、国内総生産（ＧＤＰ）比で６・３％だとし、将来的に「削減を計画している」と主張。「攻撃的な行動を準備しているのは、欧州だ」と一方的に非難した。
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