先日、大阪・関西万博の会場内で行われた、万博こども交流囲碁フェスティバルへ行ってきました。 　このイベントは小学生以下を対象にした囲碁大会で、約１００人の子どもたちが参加しました。開会式にはサプライズゲストとして、前日まで大阪府内でタイトル戦（本因坊戦）を戦っていた一力遼棋聖と芝野虎丸十段も登場！　囲碁界のスーパースターの登場に会場は大きな歓声に包まれ、朝から大変な盛り上がりを見せました。 大人顔負けの真剣勝負 　大会はクラスが分かれており、各自５〜７局試合をします。私は同じ日本棋院関西総本部所属の小西理章三段と審判を担当し、子ども棋士たちの戦いを間近で見守りました。上のクラスは大人顔負けの真剣勝負、下のクラスは和気あいあい。石を取ったり取られたり、盤面全体が抜き石の穴ボコだらけの局面に何度も遭遇しました（笑）。たくさん負けてしまったら泣いちゃうかな……と心配する瞬間もありましたが、案外みんな少し時間がたてばケロッとしていて、たくましさも感じました。 　全対局がおわったら、嬉(うれ)しいおやつタイム！　配られたお菓子の詰め合わせを見て、「やった〜、１年分ある〜」と嬉しそうにしている子もいて、ほっこりしました。 大屋根リングの大きさが圧巻 　大会終了後は大森らん二段と、お待ちかねの万博探索へ。地元で開かれている万博ですが、行くのはこの日が初めて！　至る所にいるミャクミャクと、大屋根リングの大きさが圧巻でした。どのパビリオンも大盛況で、たくさんは回れませんでしたが、万博会場の活気ある雰囲気を楽しむことができました。参加した子どもたちにとっても、きっと心に残る思い出になったことと思います。 プロフィル安田　明夏（やすだ・あきか）　囲碁棋士。初段。日本棋院関西総本部所属。２００２年８月２４日生まれの２２歳。兵庫県出身。堀田陽三九段門下。２０２１年度入段。２２年４月から２４年３月までＮＨＫ・Ｅテレ「囲碁フォーカス」で司会を担当、同年４月からはＮＨＫ杯テレビ囲碁トーナメントの司会を務めている。