小学校教諭が女子児童の下着を盗撮し、画像などをＳＮＳのグループチャットで共有したとされる事件で、性的姿態撮影処罰法違反容疑で逮捕された名古屋市立小教諭の男（４２）が「学校のデジタルカメラで盗撮した」との趣旨の供述をしていることが、愛知県警幹部への取材でわかった。 県警は自宅からカメラやパソコンなどを押収し、画像を分析している。 市教育委員会などによると、男は現在の学校に赴任した２０２３年から、保護者向けに児童の様子を伝える「学校だより」を月１回ほど作成していた。掲載する写真の撮影も担当し、教室や休み時間、プールの授業の様子などを自由に撮影できた。 この学校では、撮影は学校から貸与されたカメラを使い、データは校内のパソコンで管理すると決めていた。事件を受け、市教委は校内でのカメラの使用制限を検討する。 市教委はまた、チャットのメンバーとみられる別の市立小教諭の被告の男（３４）（不同意わいせつ罪などで起訴）を懲戒免職とする方針を固めた。 事件では、横浜市立小教諭の男（３７）も性的姿態撮影処罰法違反容疑で逮捕されている。県警幹部によると、「自分のスマートフォンで盗撮していた」といった趣旨の供述をしているという。 逮捕を受け、横浜市の山中竹春市長は２７日の記者会見で、第三者による検証を早期に行う考えを明らかにした。また、「子どもを守るべき立場にある教員の言語道断な行為。児童の心のケアを最優先に進める」と述べた。
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