神戸市中央区の市営地下鉄新神戸駅の改札前に２６日、無人営業の書店「ほんたす しんこうべ」がオープンした。 全国的に書店の減少が進む中、人件費を抑えながら、駅利用者らに本との出会いの場を提供する。 市が実施する「神戸『本』の文化振興プロジェクト」の一環で、出版取次大手の日本出版販売（日販）が運営する。営業は午前７時〜午後１１時で、６６平方メートルの売り場に文芸書やビジネス書など約４０００冊が並ぶ。 利用客は無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」で会員登録すると入店でき、会計はセルフレジによるキャッシュレス決済で対応する。店内の６台の防犯カメラや、セルフレジの通話機能でトラブルにも対応する。 オープン日に訪れた同市灘区の大学講師の女性（５９）は、「気軽に立ち寄れる。冊数が多すぎないので手に取って購入しやすい」と話した。 日販によると、神戸市内の書店は、今年３月末時点で９４店舗で、１０年前にくらべて４０店減少している。
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