急速な少子化を受けて県教育委員会は県立高校の再編を進めています。26日、2029年度までに新たに8校を統合するなどの計画が示されました。 26日に開かれた県議会の総務文教委員会。県教育委員会から県立高校の再編整備計画が示されました。 〈県教育委員会 太田勇二教育長〉 「子どもたちの教育環境の質の維持向上させることに県立高校としての一定の学校規模を維持していく必要があると考えています」 急速な少子化や学習ニーズの多様化などから県教育委員会が進める県立高校の再編。ことし3月に公表された「将来構想」では現在86ある高校を2034年春までに64校に減らす方針です。 26日に示された再編整備計画では2028年度に村上高校と村上中等教育学校。長岡市にある正徳館高校と長岡明徳高校が統合。2029年度には新潟市の新潟翠江高校と新潟向陽高校。三条市の新潟県央工業高校と三条商業高校の計8校が統合します。 10年連続で定員割れしている正徳館高校。長岡明徳高校と統合し、多様な学習ニーズに応えるため、学びの方法や場所を選択できる「セルフデザインハイスクール」が設置されます。 一方、南魚沼市の国際情報高校は2027年度に募集を停止。学校名を変更し、世界の大学への入学資格が取得ができる「ケンブリッジ国際教育プログラム」を全国の公立高校で初めて導入します。 〈県高等学校教育課 頓所裕史 課長〉 「子どもの数がさらに減ってくれば学校が小規模してくることは起きうると思いますので、その時の状況を見極めて次の再編整備計画を策定していく」 県教育委員会は今後、学級数が少ない小規模の高校などについても志願状況などを踏まえて、あり方を検討するとしています。
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