土俵を見下ろせるレストランを併設 年寄名跡「伊勢ヶ濱」を襲名し、伊勢ヶ濱部屋の新師匠となった元横綱・照ノ富士こと伊勢ヶ濱親方(33歳)が、驚きの新部屋計画を進めていることが明らかになった。 支援者が言う。 「当面は現在の伊勢ヶ濱部屋を借りる予定ですが、聖地・国技館のすぐそばに新部屋を建設する計画を進めています」 新部屋建設が予定されているのは、JR両国駅から徒歩3分の距離にある、約430平方メートルの土地だ。 「もともとはマンションが建つ予定でしたが、照ノ富士サイドから土地所有者に話があり、相撲部屋の建設が決まりました。借地として、新部屋を作るようです」(建設予定地の関係者) 現在は更地で、建設会社の名前が入ったシートで囲われており、いつでも着工できる状態にある。その計画は壮大だ。 「複合ビルになる予定で、1階に土俵を構えてガラス張りとし、稽古場を見下ろせるレストランやショップも設けるそうです。上階にはトレーニングジムや鍼灸施設、力士の生活スペースや親方の住居が入る」(同前) あまりにも画期的な部屋ゆえ、伊勢ヶ濱部屋の関係者から賛否の声が出ているという。 「照ノ富士は『これまでにない部屋をつくる』と意気揚々のようですが、部屋の一部からは『これでは相撲茶屋どころか、見世物小屋になってしまう』との声も出ているそうです。そもそもレストランやショップの併設が許されるのか。照ノ富士サイドと相撲協会で調整が続いています」(同前) 太いタニマチの存在 この関係者は「資材費の高騰もあり、費用は相当な額になる」と話すが、照ノ富士の資金力は十分だ。 「横綱経験者ともなれば、引退後も太いタニマチが支援を続けてくれます。照ノ富士には、サイバーエージェントなどの名だたる企業がついている。また、大きな企業というわけではありませんが、支援を惜しまないタニマチもいるようです。 白鵬の退職により、照ノ富士は幕内の伯桜鵬や新入幕が予想される草野ら逸材を手中に収めた。7人もの関取が在籍する角界屈指の陣容を誇るが、新部屋ができたら新弟子希望者がさらに増えるはず。伊勢ヶ濱部屋の一強時代が来るかもしれない」(相撲担当記者) 新部屋建設予定地の近隣住民も『照ノ富士新部屋特需』を期待する。 「両国には相撲部屋がいくつかありますが、これほど国技館と両国駅に近い部屋はなかった。しかも、相撲部屋とは思えないような斬新なビルが建つと噂されています。両国の新名所になるのではないか。周辺には飲食店や書店も多くある。集客につながってほしい」(近隣住民) 白鵬も日本橋にガラス張りの稽古場 ガラス張りの新部屋を計画しているのは照ノ富士だけではない。日本相撲協会を退職した元横綱・白鵬(40歳)も、東京・日本橋に約480平方メートルの土地を2023年に購入しているのだ。 「ガラス部屋の元祖は荒汐部屋です。日本橋浜町にある荒汐部屋は壁一面がガラス張りになっていて、通りから稽古を見学できる。とりわけインバウンド客で人気です。部屋の近くには相撲グッズを販売するショップをもうけており、やはり成功しています。荒汐部屋のアイデアに刺激を受けた白鵬は、以前から『銀座にガラス張りの部屋を建てて、世界中の人に相撲を見てもらいたい』と話していました。 宮城野部屋のゴタゴタなどがあり、日本橋の土地は宙ぶらりんになっていましたが、退職したことで話が再浮上しています。現在は駐車場ですが、白鵬が設立した新会社のビルを建設し、1階にガラス張りの稽古場を構えて観光地化する計画だと聞きます」(相撲担当記者) ちなみに、白鵬のタニマチはトヨタ。退職してからも、二人のライバル関係は続きそうだ。 後編記事『白鵬&トヨタの強力タッグが始動したが…!豊田章男会長の電話を一蹴、「世界相撲構想」も冷笑…相撲協会が見せる「冷ややかな反応」』では、白鵬の今後の活動に対する角界関係者の本音を詳報している。 ※「現代ビジネス」「週刊現代」では、みなさまからの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://tips.weeklygendai.com/ 【つづきを読む】白鵬&トヨタの強力タッグが始動したが…!豊田章男会長の電話を一蹴、「世界相撲構想」も冷笑…相撲協会が見せる「冷ややかな反応」