【さきたま杯】“四度目の正直”悲願V 1番人気に応えたコースレコード 川須「最高です」5馬身差逃げ切り

◆第29回さきたま杯・Jpn1(6月25日、浦和競馬場・ダート1400メートル、不良)  春の短距離ダート王決定戦、第29回さきたま杯・Jpn1が25日、浦和競馬場で12頭立て(JRA5、南関東6、他地区1)で行われ、1番人気でJRAのシャマル(川須)が逃げ切って5馬身差でJpn1・3勝目となった。1分23秒2は99年のセタノキングの記録を0秒6更新するコースレコード。2着に船橋のムエックス(7番人気)、3着にJRAのエンペラーワケア(3番人気)が続いた。  不良馬場の決戦で、誰にも止められなかった。“四度目の正直”でシャマルが念願の初制覇。絶好のスタートからハナを切り、道中はムエックス、ティントレットの地方勢と3頭横並びの展開になった。3コーナー過ぎで抜け出して後続を引き離しにかかり、直線では鞍上が後ろを振り返って確認するほど。5馬身差をつけ、1分23秒2のコースレコードで逃げ切り勝ち。父スマートファルコンは09、10年と連覇しており、同レース初の親子制覇を果たした。  初挑戦の22年は3着に敗れ、23年は競走中止。昨年も3着だった。前走で、かしわ記念を連覇して「きょうは負けられない」との意気込みで挑んだ川須は「最高です! シャマルと息を合わせ、スパートのタイミングをうかがっていました。(直線は)後続馬の足音も聞こえなかったです」。自身のリードで重賞9勝目、Jpn1は連勝で3勝目に導いて大喜びだった。  「行き切ってくれたのが一番の勝因」と振り返った松下調教師。放牧を挟んで秋は南部杯・Jpn1(10月13日、盛岡)のほか、韓国遠征の可能性も。大目標としてJBCスプリント・Jpn1(11月3日、船橋)も視野に入れており、これからも7歳馬の快進撃は続く。  シャマル 父スマートファルコン、母ネイティヴコード(父アグネスデジタル)。栗東・松下武士厩舎所属の牡7歳。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産。通算28戦13勝(うち地方19戦9勝)。総獲得賞金は5億5000万5000円(うち地方4億8370万円)。主な勝ち鞍は東京スプリント・Jpn3、サマーチャンピオン・Jpn3、テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3(いずれも22年)、黒船賞・Jpn3(23〜25年)、かしわ記念・Jpn1(24、25年)。馬主は金山敏也氏。

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