サマー2000シリーズ第1戦 函館記念、トップナイフが力強く復活

◆函館記念追い切り=6月25日、函館競馬場  サマー2000シリーズ第1戦の第61回函館記念・G3(29日、函館)は、トップナイフが函館・芝コースで力強く伸び、復活へ万全の態勢となっている。  膝蓋骨(しつがいこつ)が外れる苦しみを乗り越え、トップナイフが、復活の時を迎えようとしている。2週連続で横山和が騎乗し、この日は芝で単走だったが、力強く伸びたラスト1ハロンは11秒4(5ハロン64秒4)。不安を完全に払拭(ふっしょく)したかのように重心がブレずに駆け抜けた。横山和は「先週、しっかりと併せ馬をしたし、動ける態勢にある」と状態を確認。20日には同じく函館記念に出走するアウスヴァール(7歳オープン)をダートコースで3馬身追いかけて併入し、十分に負荷をかけてきた。  23年の札幌記念など重賞で2着4回の実力馬だが、フラストレーションがたまる競馬が続いていた。走り出すと問題はないが、スタートの際に外れる膝蓋骨。「膝蓋を切るということは勇気が必要だった」と昆調教師。アンドロメダS後に手術をして臨んだ前走は結果こそ11着だったが、課題だったスタートを決め、ハナを狙えるようなスピードを見せた。「手術が成功して、これならこの馬のレースができると思った。もともとゲートは速い。本当なら一つや二つ重賞を勝っている馬。やっと本来の姿を見せられるようになる」と誰よりも復活を信じている。  デクラレーションオブウォー産駒のセキトバイーストが22日の府中牝馬Sで重賞初制覇と血の勢いもある。今週は課題を克服したトップナイフが、初タイトルを手にする。(浅子 祐貴)

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