楽ナビのApple CarPlay/Android Auto対応やDAにサウンド激変の「謎の黒い箱」? さまざまなニーズに応えるカロッツェリア2025年新製品群をリアルに体験!

楽ナビがついにApple CarPlayとAndroid Autoに対応、しかも全機種! 「カロッツェリア」のブランドでも知られるパイオニアが、今夏(2025年)発売の新商品について、説明会を実施しました。すでに「楽ナビ」「ディスプレイオーディオ」、そして「DSP」の新商品が登場すると発表済みですが、果たしてどんなモデルなのでしょうか。 発表会では楽ナビ2025年モデルの全ラインナップを一堂に展示。トップモデルだけでなく7インチのエントリーモデルもApple CarPlay/Android Auto対応!  パイオニアがリリースするカーナビゲーションシステムは、フラッグシップモデルの「サイバーナビ」とユーザーフレンドリーな「楽ナビ」の2種類が知られています。 【写真】手軽に音質アップ!? ナゾの「黒い箱」の正体は(14枚) 「楽ナビ」は“クルマに乗るすべての人がもっと楽しく、もっと使いやすいカーナビ”をテーマに独自の進化を続けているもので、すでに27年の歴史を誇ります。累計出荷台数は実に650万台を超えています。  そんな「楽ナビ」の最新モデルの特徴は、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応したという点です。しかも最上級の9インチモデルだけでなく、新たに登場した13モデルすべてが対応しているのです。  これにより、普段からスマートフォンで愛用している音楽配信サービスなどを「楽ナビ」の大画面で手軽に楽しむことができるほか、音声操作によって楽曲検索やプレイリストの再生もできるようになり、より車内でのエンタメ性が拡大しました。 ただ「つなげられる」だけじゃない!楽ナビの強みである利便性も  またApple CarPlayやAndroid Autoの使いやすさを一段と引き上げるため、「Doメニュー」の上部にワンタップで遷移できるアイコンが追加されたほか、さまざまな画面からスムーズかつ直感的に、Apple CarPlayやAndroid Autoのオーディオ画面へ遷移できるようになっています。 メインの「Doメニュー」から切り替えOK。地図画面との2画面表示が可能なのもうれしい  さらに、「楽ナビ」の地図画面の上にApple CarPlayやAndroid Autoのオーディオ画面を同時に表示できるようになっており、ナビと音楽を同時に楽しめるようになっています。  もちろん、従来の「楽ナビ」で好評を博した、クルマ専用に考え抜かれたカーナビ機能に代表される高性能な部分と、分厚い説明書を熟読しなくてもすぐに使える勝手のよさはそのままですから、安心して使うことができることでしょう。 幅広いラインナップで選べる楽しさを実現したディスプレイオーディオ  続いての新商品は、近年ユーザーの需要も高まっているディスプレイオーディオの「DMH-SF600」です。  9V型の大画面を備えながらも、本体には1DINサイズのフローティング画面を採用したことで、幅広い車種へのマッチングを可能としています。もっとも、スマートフォンとの連携が前提のディスプレイオーディオということで、Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続も可能です。 ハスラーに装着されたディスプレイオーディオ「DMH-SF600」  そのため一度Bluetoothで接続登録をすれば、次回からはスマートフォンを持って車両に乗り込むだけで自動的に接続されるという利便性の高いものとなっています。  また、ユーザーインターフェースを分かりやすいものとすべく、サクサクとした操作感はもちろんのこと、Apple CarPlayでは通常の画面のサイドにショートカットキーエリアを表示することが可能となっており、好みの操作まで最短でアクセスすることが可能となりました。  さらにスマホ用の専用アプリ「PxLink」をインストールすれば、スマホ上にディスプレイオーディオのショートカットキーを表示できるようになり、最大40種類のさまざまな操作・設定キーを自由にカスタマイズして、より自分の使いやすいディスプレイオーディオに仕上げることが可能です。  もちろんディスプレイ“オーディオ“というだけあって、パイオニアこだわりの高音質パーツと本格的なオーディオ調整機能を備え、手軽に臨場感ある音楽を楽しめます。拡張性も高く、さらなる高音質化やエンタメ性の向上など発展の余地がある点も魅力といえるでしょう。 愛車のサウンドを向上させる謎の黒い箱「DSP」とは?  最後に紹介する新商品が、「DSPアンプ」と呼ばれる「DEQ-2000A」と「DEQ-7000A」です。  あまり耳なじみがない言葉ですが、DSPとは音楽信号をデジタル処理し、音質を調整する装置、アンプとは出力される微弱な音声信号を増幅する装置のことで、カーオーディオの音質を向上させるための機器です。 「謎の黒い箱」のDSPアンプ「DEQ-2000A」(プロトタイプ)。デモカーでは分かりやすいように前席の足元に設置されていたが、通常はシート下など見えない場所に置くことが可能  近年の車両は、純正かつ専用のディスプレイオーディオを装着するケースが増えているため、純正品の音質に不満があっても社外のヘッドユニットに交換することが難しく、調整範囲も限られ好みのサウンドを実現するのはなかなか難しくなっています。  また最近では車種によってはドアにサイドエアバッグのセンサー類などが備わっていることで、ドアスピーカーを交換すること自体が難しい場合もあります。  そこで登場したのがDSPアンプです。純正のヘッドユニットに装着することで、出力の向上や細かなセッティングが可能となり、自分好みのサウンドを作り上げられるというワケです。 その差に驚き!ナビ交換ができない車種でもカロッツェリアのサウンドへのこだわりを体感できる 「DEQ-2000A」のプロトタイプを装着した30系アルファードで試聴すると、デッドニングなどの音質向上アイテムも非装着というポン付け状態であるにもかかわらず、高価なヘッドユニットやスピーカーを装着しているかのような音質に変貌していました。  実売価格は4万円台ということなので、ヘッドユニットやスピーカーを交換するよりも少ない出費で大きな効果を得られるというのも非常に魅力的です。 デモカーでは手元ですぐにDSPをON/OFFできる特別な仕組みとなっており、DSPの効果の絶大さを、音楽を聴きながら体験できた  とはいえ「どんな調整をすればいいのか分からない」という人も多いと思いますが、そこは抜かりなく、アルファードを筆頭とする人気車種専用のセッティングデータを順次展開するそうなので、そこをベースに微調整をすることも可能でしょう。  また、スマホ用とパソコン用それぞれに専用の調整アプリも無料で提供されるということなので、深い知識のある人も満足いくまで調整できるのもうれしいポイントといえそうです。  なお、DEQ-7000Aは2025年9月、DEQ-2000Aは2025年12月の発売を予定しているとのことですが、DEQ-2000Aについては7月から、全国のオートバックス店舗で先行発売予定とのことなので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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