4歳と2歳の男の子のママで、子どもたちの成長日記を漫画化し、Instagram(@shirasu_noodles)やブログで公開している漫画家・イラストレーターのつぐみ屋さん。仕事、家事、育児と慌ただしい日々のなかで起きた出来事をクスッと笑える漫画に描いています。 今回は、夕飯づくりやお風呂の準備などでバタバタと忙しい夕方の時間帯に、「ママ!」「ママ!」と子どもたちにしつこく呼ばれる、子育てあるあるともいえるエピソードについて。つぐみ屋さんの子どもたちもママを求めて大騒ぎになるそうですが、ある日、長男の言葉をきっかけにいつもと違う展開になったそう。その詳細を綴っていただきました。 息子たちの気を母から逸らそうとするけれど… こんにちは! 今回は、家事の途中に子どもに呼ばれたときの出来事についてお伝えしたいと思います。 私が料理や掃除をしていると、「ママ見て!ママ聞いて!」とお構いなしに呼びかけてくる子どもたち。可愛い息子たちが一生懸命訴えかけてくるので、できるかぎり手を止めてお話を聞きたいのですが、料理中は火を使っていたり、魚や肉などの生ものを切っていたりするのでしょっちゅう中断はできません。 しかし、私が子どもたちの元へ行くまで「アオちゃんがおもちゃを取った!」だの「ママが隣にいないと何もしたくない!」だの息子たちは大騒ぎ。「料理が終わるまでちょっと待っててね(圧をかけながら)」という言葉には耳を貸してくれません。 なのでそういうときは、子どもたちの気を私から逸らそうと、シール帳を持ってきて貼らせてみたり、ブロックを出してみたりするのですが、すぐに飽きてしまい、また私のところに来てしまいます。 子どもたちと思いっきり遊んであげたい気持ちと、「早く夕飯を作らなくては、このあとのお風呂や寝かしつけの時間にも影響してしまう」という焦りで、毎日夕方はてんやわんやの状態。そんな私の焦りが伝わってなのか、子どもたちの呼びかけはヒートアップし、それにより私がさらに焦るという負のループに陥ってしまうのでした……。 そんなある日、何もかもをストップして子どもたちにすぐに駆け寄った私。その日の出来事を振り返ります。 声かけが少し違うだけで幸せな気持ちに この日も夕飯を作っている間に、「ママー!」「ママ、見てー!」と子どもたちのコールは鳴り止まなかったのですが、「ママ!はやくきて!(怒)」と呼ぶ代わりに「ママ、せかいでいちばんだいすきだよ」と呼びかけてきた長男のアオちゃん。 急いで夕飯の支度をしている状況はいつもと変わらないのに、声かけがひとつ違うだけで、すべてを中断して子どもの元にすっとんでいく自分がいました。 子どもたちの用件のほとんどはママにはキッチンから出て自分たちの横にいてほしい、見ていてほしいということなのですが、「ママだいすきだよ。だから……」という枕詞がついていると、焦っていたりバタバタしている状況でも幸せな気持ちで、作業の手を止められるのでした。 アオちゃんはまだ4歳なのに、そういう言い方ができるんだなぁ。自分も見習わねば、なんて思ったりもしました。 ちなみに私が料理をしているとき、夫は洗濯物を畳んだり掃除をしてくれているのですが、子どもたちは私にばかり集中してしまい、なかなか夫の元にはいきません。私が夕飯の準備が進まず大変そうにしていると、頑張って子どもたちの気を引こうとしてくれるのですが、子どもたちは「ママがいい!」と言って、ますます私の方へ集まってしまうのでした(これって男の子あるある?)。 「もっと必死で子どもの気を引かんかーい!」と心の中で叫ぶときもありますが(笑)、夫も努力してくれているので、こればかりは仕方ありません。毎日夕方になると嵐のようなバタバタさですが、こうやって子どもたちが私を一生懸命呼ぶのもあと数年かと思うと、寂しい気持ちもあり、できる限りこたえようと思ったりもするのでした。 「僕」「○○ちゃん」呼びだけじゃなかった…母が驚いた4歳息子の「一人称の変化」