立憲民主党（野田佳彦代表）は２４日、国会内で開いた常任幹事会で、参院選（３日告示、２０日投開票）比例代表候補に蓮舫氏の擁立を決めた。 　蓮舫氏は昨年の東京都知事選に立候補した際、小池百合子知事や石丸伸二氏に次ぐ３位で終了。自身も都知事選後「いまは国政選挙はもう考えていない」と述べ、国政復帰の考えがないことを示していた。 　常任幹事会の終了後、蓮舫氏の擁立に関しての対応を行った小川淳也幹事長は「全会一致で承認されたという認識です」と明かした。 　国民民主党（玉木雄一郎代表）は、参院選比例代表候補予定者だった山尾志桜里氏の騒動があって、有権者からの批判を受け政党支持率が下ってしまった。 　同幹事会では蓮舫氏の参院選への擁立に対して、出席者から慎重な意見が出たという。その詳細について小川氏が言及した。 「選挙戦全体に与える影響や都知事選以降のさまざまな経過、それから今後の丁寧な対応を含めてですね、党勢、選挙対策に良い影響が出るのは良いわけですが、仮に心配される影響があるとすれば、全力で補っていく必要がある角度から、複数の意見表明がありました」 　蓮舫氏の擁立をめぐっては「参院選で連合の組織内議員が、当選圏内からはじき出されるのはないのか…」などの懸念の声も上がっていた。 　小川氏は「ここはちょっとプライドをもってお答えをさせていただきますが、支持団体が擁立している各産別の候補者を含めて、これは名前を書いていただく非拘束式の選挙方式になりますから『誰が何位にくるか』ということは極めて選挙戦術上は重要です。各支持団体にとってはね。しかし、そのことを云々する議論は一切なく、例えば『誰が、どこの団体がはじかれるんじゃないか』と、そういうことを憂慮する意見は一切なかったことは、プライドをもってお答えしておきたい」と語った。 　その上で「つまり自身の利害を背に、この議論をした人はいなかったということは、あらためて強調しておきたいと思います」とした。