石丸伸二氏が代表を務める「再生の道」から都議選の世田谷選挙区に出馬し落選した鳥海彩氏が２４日、Ｘ（旧ツイッター）を更新。同党所属ではなくフリーな立場で活動を続けると表明した。 　鳥海氏は慶応大卒業後、東海テレビ報道リポーターを経てフリーアナに。その後は気象予報士の資格を取得し、シンクタンク職員、現在は楽天グループの社員として地域創生に関わる事業に携わっている。 　鳥海氏は今後の方向性について投稿。「結論としましては、現在の楽天グループ（すでに選挙は終えていますので名前を出します）での自治体との仕事を中心に、地域活動やＳＮＳ活動を続けながら、政治家を志したい、と考えております」とした上で、「所属のないフラットな立場で『当選を目的とした選挙戦略』をじっくり立てたいと考えております」と、同党からは離脱すると明かした。 　理由として「石丸氏の一部のファンの方からのバッシングが精神衛生的にマイナスであることです」と、先鋭化した石丸氏の支持者たちから選挙のやり方について厳しい批判があったことを挙げた。 「（同党のイメージカラーである）紫色を着るべき」「ポスターになぜ石丸氏の顔がないのか」などと言われ続け、「ＳＮＳ上だけではなく街頭でも発されることが多く、最後の最後までチームメンバーは憔悴しました。石丸代表や事務局からはなんら制限はかかったことはないのですが、あの状態は異常だったと考えております」と振り返った。 　もう一つの理由は「『次の選挙こそは当選を目的としたい』からです。再生の道としては『政治参画』を目的としていたため、十二分に私を政治参画させて下さったと考えております。とても感謝しております」と、方向性の違いだという。 　フリーの立場になった鳥海氏は参院選について「静観の立場をとらせてください」と同党の応援はしないとした。